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48話 『後悔 2』

WiFi何とかなった...あれ?これ書いたかな?


『セアル視点』


結論から言うと無理でした。

このオーガのレベルは恐らく50付近、しかも最終進化済みの個体でしょう。ならば私とのステータスの差は圧倒的...まず間違いなく勝てません。

私は光魔法で強烈な光をあびせて目を見えなくしてから少女と反対方向に逃げました。ですが、回復速度、そして足が速い。これでは時間稼ぎにもなりません。

すぐにオーガに追いつかれてしまった私は、もう一度、同じ事をしようとしました。ですが...

「っ!」

魔法を使おうと魔力を手に集めた瞬間、オーガは嗤い。そして急加速して私に向かってきました。

「まさか、目を閉じたまま...ぐっ...あぁぁ!!」

咄嗟に光の壁を作ってガードしましたが、それでもダメージを受けましたか...

「く...」

視界がぼやける。手足の感覚も曖昧だ。

そんな私にオーガが嗤いながら近づいてきて...

「...旦那様...申し訳...」

そこで私の意識は途絶えました。


────────────────────────

『───視点』


私は走った。死に物狂いで走った。

あの人はどうなったんだろう。

いや、そんな事は分かっている。分かり切っている。私が見殺しにしたんだ。

「うぅ...最悪の夢だ...」

それも分かっている。ここは夢じゃない。

痛む脚が、苦しい呼吸が、クラクラする頭が...

「夢じゃないぞ」としきりに訴えてくる。

「っ...これから...どうしようか...」

手持ちの食料は無い。此処から生き残る力も無い。ここが何処かも分からない。

「ははは...結局お先真っ暗だなぁ」

何か悪い事でもしたかなぁ。

いや、さっきしたか。

でもあそこに私が残ったとしても何かが出来た訳でもない...だから私の選択は間違ってないんだ。

そうやって自分に言い聞かせた。

「そう言えば、あの人は確か北に行けって...」

北に何かあるんだろうか。人が居る場所だといいんだけど...

でもそこから?そこからどうする?

「異世界で無双でも成り上がりでも出来るといいなぁ。」

は、そんな訳ないよね。

知識は無い。特別な力も無い。成長性も多分無いだろう。

「それに、そもそもここを抜けられるか分からないしね…」


────────────────────────

『主人公視点』


そして時は戻る。



何でだ...何でこうなった。どこで間違えた!

もっと防衛力を上げておけば、街の周辺も対策を立てておけば...


違う、今はそんな事を考えている場合じゃない。さっさとセアルを助けないと...!


「ガァァァ!!!」


狂ったオーガが飛びかかって来た。だが...


「邪魔だ!!」


「ガ、ガァ!?」


亜空間を作り、そこに閉じ込めた。

こいつには後で用がある。それまではそこで大人しくしていろ。


そして、俺はセアルに駆け寄った。

くっ...身体がグチャグチャだ。

手足が変な方向に曲り、全身から血が出ている。

右足と左腕、そして内蔵が幾つか...無くなっている。


「おい!しっかりしろ!」


「...だ、旦那様...申し訳...ござ...い...ません...」


「大丈夫だ。今治す。」


「...いえ...もう...大丈夫...です。」


「何を言っている?」


「...自分の事は...分かります...もう...駄目です...」


「舐めるな、この位の傷なら治せる!」


...正直、俺は一度も回復魔法を使った事がない。だから治せると言う確証は無い。だが、やるしかない。


イメージは再生!失った血液、臓器、四肢を再生させる!巻き戻すように!


あとは魔力を!ありったけ!込めるだけ!!


「とっとと治りやがれ!」


「...あ...」


セアルの肌が、足が、腕が、見る見るうちに治っていく。映像の逆再生しているようで少々グロいが...まぁ、治るなら何でもいい。それよりも今は...


「帰るぞ」


「は、はい!旦那様!...あっ、えっと私、立てます」


「治りたてだろうが。黙って背負われておけ。」


「あ...はい。」


「あの...旦那様。」


「何だ?まだ何処か痛むのか?」


「いえ、そうではなくて。」


「じゃあ何だ。」


「ありがとうございます。」


と、セアルは頬を僅かに赤らめて言った。


「いや、今回の事は俺の責任だ。防衛力が甘かった。だから礼を言われる筋合いは無い。」


「ふふ...そうだとしても、ですよ。」


「...そうか」


「はい。」


もうちょい捻りたかった感が否めない。(-_-)

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