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44話 『新たな住民?』

来てしまったこの時が(引越し)


その後結局エバン達は色々あって冒険者になったと聞いた。今では魔の森に近いあの街を拠点にしてブレイド隊と言うクランをつくっている。

まぁ、そんな事を文字通りの風の(・・・)で聞いた。


まぁ、そんなことは置いておいて

今日はどうするか...


そろそろ住民を増やしてみるか?

うーむ、何か嫌だ。今まで召喚した連中は善人だったから良いんだ。だが次もそうとは限らない。

それにいちいち呼ぶ度にエルとメルにビビるのもこの場所の事情を説明するのもめんどくさい。

それにそこまで人が必要な訳でも無いからな。

とはいえ、今のままだといくつもの施設が無駄になるしな...うーん、どうしたものか。


「旦那様」


「ん?どうしたセアル。」


「もしかして街の住民を増やすか悩んでおられるのですか?」


「まぁな。独り言でも出ていたか?」


「いえ、そういう訳では無いですよ。何となくです。でも当たっていたのでしたらお願いがあります。」


「お前が願い事なんて珍しいな。なんだ?」


「私の妹達...と言っても血の繋がりは無いのですが。妹のように可愛がっていた子達を呼んで欲しいのですが。お願い出来ませんか?」


「ふむ、なるほど...まぁ、お前の紹介なら悪い連中では無いんだろう。じゃあ昼に呼び出すがそれでいいか?」


「はい、ありがとうございます!」


さてと、それまではゴロゴロするか。

最近やる事が無くなって午前中はグダグダとしかしていないな。そろそろ何か新しい趣味や暇つぶしを見つけないとダメかね...


エルと一緒に布団でゴロゴロした。


────────────────────────


あー、もう昼か...布団から出たくないな。

エルは...ダメだ完成に寝てるな。


仕方ない。出るか。


そう思って渋々布団から出て、寝癖を魔法で作った水でピンポイントで洗い、そして風と火を合わせて乾かした。これで1分掛からないのだから魔法は便利だ。


さてと、セアルがこちらを見ながらうずうずしているし、そろそろ呼び出すか。

そう言えば召喚魔法は2年ぶりだな。誰かを呼び出す必要が無いから全く使わなかった。


まぁ、演出として魔法陣は作っておこう。

そして魔力を込めて召喚っと。


すると、金色の光が出て次の瞬間、そこには...


「へい!やって来たぜぇ!俺様が!

俺様が誰だって?いいぜ!教えてやる!俺様の名前は...痛っ!え!?ちょっ!セアル姉!?」


金髪で手には包帯、片目に眼帯をしているめちゃくちゃ痛い少女が出てきた。


「名前を名乗る時は礼儀正しくと昔から言っているでは無いですか!全くもう、貴女は変わりませんね。」


「ああっ!せっかくのカッコよく名乗るシーンがぁぁ...」


「えーと、セアル。こいつは?」


「私の妹のジーナです。

この通りちょっと変わった子ですが根は悪い子では無いんですよ?」


「あー、そうか。言いたいことはあるが、とりあえず次の奴を呼んでもいいか?」


「ええ、お願いします。」


召喚っと。


「失礼します。貴方が私の召喚者(マスター)ですか?」


銀髪で堅物っぽい無表情な少女が出てきた。


「ああ、そうだ。こっちの事情はセアルに聞いてくれ。」


「......え?何故セアル姉が居るのですか?」


「その辺も本人に直接聞いてくれ。と言っても今は説教中か。セアル、妹はあと何人居るんだ?」


「あ、はい。あと2人です。」


「分かった。」


2回もやるのか...めんどくさいな。

連続召喚っと。


「えーと、ボクの名前はメイです。よろしくお願いします。」


「......zzz」


中性的な顔をしたボクっ子と立ったまま寝ている器用な少女が出てきた。


「あー、とりあえず二人共セアルに事情を聞いてくれ。」


「えっ?何故お姉様が居るのですか!?」


「......zzz(こくん)


えーと...寝てる子は頷いているのか?それともただ寝ているだけか?


────────────────────────


セアルの事情説明を暫く待っていると。


「旦那様、終わりました。」


「そうか。」


「ほら貴女達、ご挨拶なさい。」


「俺様は...痛い!...ジーナです。」

「ご挨拶が遅れました。私の名前はアイラと申します。これからよろしくお願いします。」

「改めまして、メルといいます。よろしくお願いします。」

「...zzz(ぺこり)


「あー、セアル。最後の奴は...」


「...この子はアメリアです。この子は前にとある事件で魔力を使いすぎて、魔力がマイナスになってしまい、その回復の為に眠り続けて居ないといけなくなってしまったのです。」


「ふむ、なるほどな。」


「と言っても彼女は眠ったまま普通に生活してますけどね。」


「...zzz(こくん)


なるほど、よく分からないが、とりあえず会話は成立するのか。


「なぁ、その状態は魔力さえ戻れば治るのか?」


「...はい、そうです。ですがそのマイナスがとても膨大な量で更には、眠って回復してもその分だけ減少してしまうのです。」


多分人に魔力を譲渡する事は出来るだろう。


「いや、問題ない。それにもしそれでも足りなかったら特製の魔力ポーションでも飲ませれば良いからな。と言うかセアルは治して欲しくて呼んだんだろ?」


「.....はい。そうです。やっぱりバレてしまいますよね。」


「いや、バレバレだろ。わざわざこんな場所に妹とは言っても魔力が使えない奴をただ連れてくるわけ無いだろ。ここに連れてくる理由は治せるかも知れない可能性があることだな。」


「はい。その通りです。旦那様なら治せると思って連れてきました。大変申し訳ありません。私の処分はいかようにも...ですが妹だけはどうか。」


「いや、別にそこまで怒ってる訳では無いんだ。だが、わざわざ話をややこしくする必要なんて無いだろ。最初から話せよ。」


「え?あ、はい!...えーと...何か罰は...?」


「こんなくだらない事でいちいち罰も何もあるか。人を利用しようとしたの少し腹立たしいが、妹の為だったんだろう?今回だけは許す。だが次は無いぞ。」


むしろ何でこんな事を黙っていたんだ?

ただの魔力不足で悩んでいるだけだろ?

魔力回復のポーションでも飲ませればいいだろう。

気になったので聞いてみたら。


1、黙っていた理由。

使えない者を連れて来たと思われたら追い返されるかも知れないと思ったらしい。


2、ただの魔力不足では無い。

なんでも昔の事件でとある魔物を倒すために過剰な魔力を使いマイナスになったのだが、どうにもその時に置き土産で魔力が回復しなくなる呪いを受けたらしい。


3、魔力回復ポーションで飲ませなかったのか。

マイナス分を回復するには膨大なポーションが必要でその為の資金が無かった。

さらには1回使ってみた所、回復して30秒で元に戻ってしまった。


呪い、呪いか。なら旅館にある温泉にでも入れてこいと2人に言ったら。とても不思議そうな顔をされた。なので温泉の効能を説明しておいたのだが、それでも半信半疑みたいだったので案内した。確かに分かる。温泉の効能とか信憑性無いよな。でも遠征軍の連中曰く本当らしいぞ。

と言うか温泉の事はエル以外には言ってなかったな...今度説明しておこう。

他の連中は暇を持て余していたメルと子供達に街案内を頼んだ。


────────────────────────


と言う訳で旅館に連れて来た。


「えっと、旦那様...?本当にこの温泉に解呪の効果があるんですか?そんなものはおとぎ話でしか聞いたことがないのですが...」


「......zzz(???)」


「まぁ、いいから騙されたと思って2人で入ってみろ。話はそれからだ。じゃあ、俺は休憩室で待ってるからな。」


「はぁ...分かりました。」


────────────────────────


それからしばらくマッサージチェアに座りながらゲームをして待っていると。


「旦那様、お待たせしました!」


「......zzz(こくり)


「どうだった?」


「はい!それが呪いが解けて魔力が回復しました!それにお風呂に浸かっている間の魔力回復量がとても多く、お陰でマイナスの約2割分が回復しました!旦那様!ありがとうございます!!」


「そうか。それならいいんだ。とりあえずさっさと治してしまうか。」


「え?でも呪いはもう...」


「違う、魔力の方だ。」


「ですが、それには膨大な量のポーションが...」


「魔力を譲渡すれば問題ないだろう?」


「ええと、旦那様。そんな事は出来ませんよ?」


えっ、出来ないの?物体に魔力を込めるのと同じくできると思ってたのだが...

それにラノベとかであるだろう?魔力を味方に渡せるような魔法。


「ええと、旦那様。魔力と言うのは人それぞれで全く違う物なのです。なので魔力を渡すと言うのは相手が血縁者では無い場合、魔力が暴走してしまうと言われています。」


「なるほどな。」


要するに血液と同じだな。A型の血液型のやつはB型の血液を輸血することが出来ないってやつの血縁者のバージョンだろう。

うーむ、そうなると魔力の波長?それとも濃度や質なんかが同じものなら渡せるのか?

と聞いてみると


「理論上はそうですね。」


なら問題ない。魔道具を経由して俺の魔力を変換してからアメリアに与えればいいだけだろう。

とは言え、元となるアメリアの魔力の質が分からないのに変換することが出来るのか?と言うか魔法はイメージが重要だ。ならば何故魔力を渡せなかったんだ?もしかしてそのまま直接魔力を流し込んだんじゃないか?じゃあセアルの知識は正しくないのではないか?

いや、これを考えても所詮は憶測でしかない。実験できるような生き物は居ないし、アメリアで直接試す?馬鹿を言え、そんなこと出来るわけ無い。あ、そうだ。エルなら知ってるんじゃないか?


と言う訳でいつの間にか休憩室に来ていたエルに聞いてみた。


「ん?ああ、それなら主の考えている通りじゃよ。魔力をそのまま他人に渡せばそうなるのじゃが、無属性魔法で魔力を変換して渡せば問題ないのじゃ。確か魔法名は魔力譲渡(マジックトランスファー)じゃったかな。」


え、何その厨二病が喜びそうな名前。魔法に名前とか合ったの?そして何故、英語?それとも俺のわかりやすい言語に翻訳したら英語になったのか?...うーむ、少し気になるが、まぁいい。魔力の譲渡は出来ると言うのが分かったからな。


「と言うかエルはいつの間に居たんだ?」


「えーと、そこの2人が温泉から戻ってくる前じゃな。えーと、主がスマホ?に夢中になっている時じゃな。」


嘘だろ。全く気づかなかった...


「あー、何か気づかなくてすまんな」


「後で埋め合わせとして風呂にでも付き合ってもらうかの。」


「襲うぞ?」


「構わんぞ。」


「俺が構うわ。」


「むぅ、我は気にしてないのじゃが」


「俺が気にする」


「あ、あの...」


あ、セアルとアメリアを忘れてた。


「すまん、忘れてた。とっととアメリアに魔力譲渡するか。」


「え?ですが、いくら旦那様でも魔力が足りないのでは?」


「ちなみにマイナスの数値はどれくらいだ?」


「.........10万......zzz」


「何だ、10万程度か。なら問題無いな。」


「えっ!?10万程度って!?えっ!?だって!10万ですよ!?」


「エルは今はどのくらいだったっけ?」


「うーむ、60万ちょっとかの。主は?」


うーむ、なるべく言いたくは無かったんだが…

まぁ、別に知ったからと言ってどうこうなる物でも無いか。


「俺は...計測不能だな。」


「えっと....どういう意味じゃ?」


「どういうも何も、そのままの意味だが?」


「............(絶句)」

「............(思考停止)」

「............zzz(現実逃避)」


あー、こうなるのか。


それから俺はエルに色々と質問攻めされたのだが、そんな事よりも今は魔力譲渡が大事だと言って誤魔化した。


クソ忙しい&WiFiが無くなるので真面目に投稿出来ないかも知れないです。

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