9/11
復讐は続いていく
もうそろそろキーワードの要素が出てくるかもしれないです。
爽やかな風が心地よい春の日。
皆はクラス替えの表を見ては飛んだり跳ねたりしていた。
私だけは違った。
今は使われていない教室。
私が1か月ほど前まで勉強していた。
一番後ろの端の席。
そこは自分の席じゃない。
ほこりまみれの机の上に、白い花束を置いた。
彼女の冥福を祈って。
6月のある日。
クラスは異様な空気に包まれていた。
「あの子が亡くなったんだって」
「怖くなーい?」
彼女をいじめた3人ほどは学校を休んでいた。
勿論、私も。
これは仲間から聞いた話だ。
それから事情を説明してなんとか・・・
などど回想を進めていると、チャイムがなった。
はっと我に返り、新しい教室へと急ぐ。
扉を開けて外に出ようとした・・・その時。
「ねぇ。待ってよ。」
誰かの声が聞こえたような気がした。
気のせいかなと思って一歩足を進ようとした・・・
「ねぇ、聞こえないの?」
さっきよりもはっきりと聞こえた。
私は金縛りにあったように動けなくなる。
その声が、彼女の声に似ていたから。
足が動かない。
耳も塞げない。
無防備な私の体が、どこかへ吸い込まれたような気がした。
彼女の復讐は、決して終わってなどいなかった。




