終わりを告げるあの雨が
思いつかないので何も書きません。
いじめ。
私はそれに耐えられなくなった。
いじめっ子の思惑どおりに。
最後まで追い詰められてやったよ。
6月。
雨が続くこの時期。
終わるには丁度よかった。
放課後。
いじめっ子の靴箱に、一枚の紙を忍ばせる。
それから私は街はずれの工事現場へと向かった。
鞄をおろし、あとは待つだけ。
・・・家から持ってきたカッターも忘れずに。
7時。
「・・・っ」
のこのこと来たいじめっ子達の前に、鉄筋が倒れる。
ボス以外はかなり驚いていた。
「用件って・・・何・・・」
「ふっ ふふ・・・あっははははははは!! は・・は・・・ふふ・・・」
私は狂ったように笑った。
ゲラゲラと。
虫を見るような目で。
「私の死を見守ってほしいの・・・あなた達に・・・」
「どういうこと!?死って・・・」
いつも冷静だったボスまでもが動揺した。
どうやら刺激が強すぎたようだ。
「決まってるじゃない・・・いじめで自殺っていう当たり前のパターンよ!?」
その場の全員が凍り付く。
「あなた達に自覚は無いかもしれないけど・・・いじめで私を追い詰めた・・・死にたいくらいに・・・あなた達が殺したの・・・私を」
「だからって死ぬほどじゃ・・・」
「いじめで自殺する子供なんて山ほどいるのよ!?」
私はカッターの刃をボスに向けた。
雨がひどくなってくる。
様々な物が倒れてきた。
「やめて・・・謝るから・・・」
「許すと思う!?毎日いじめられて。」
「自殺だけは・・・やめて・・・」
「自殺じゃない。あなたに殺されたの・・・」
もう私は嫌になった。
カッターの刃を伸ばして、首に向ける。
「近づいたら・・・刺すから・・・」
ピーッ・・・
視界の真ん中に、赤が映る。
痛みを感じたには、ほんの一瞬だった。
あれ・・・死なない・・・
私はまだ息をしていた。
切ったのは頬だった。
いじめっ子はハンカチを差し出す。
でも。
さよなら。
フッと息の根が止まる気がした。
痛みなんて感じなかった。
死ぬってこんなに楽なのかな。
もう腕は動かない。
やっと・・・終わった。
親友だったあの子の涙が、頬を伝った。




