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暗闇
わああああああああああ!
おかあさん!
おかあさん!
舌足らずで回らない口で必死に呼んだ。
目を開けてもぼんやりとしか見えない。
生きてる?
私生きてるの?
ねえお母さん!おかあさん!
ずっとずっとずっと泣いた。
寝て起きて泣いて、寝て起きて泣いた。泣くたびに口に何かを入れられて、それで気づいたら眠っていて、だから起きたら泣いた。
おかあさん、私生きてるの?
身体もうまく動かないんだよ。
声もうまく出ないんだよ。
必死に手足を動かして何かをつかもうとした。
何かをつかんでもすぐに離されてしまって不安だった。
誰かがずっと何かを言っているのに何を言っているかよくわからない。
自分の状況がわからない。
だれも説明してくれない。
恐ろしかった。
不安だった。
時間も、状態もなにもわからなかった。
思考だけがさえていて、それも恐ろしかった。
これは何なのだろうかと、必死に考えて、周囲を探った。
だれかに大丈夫と言ってほしかった。
事故があったけれど生きていたんだよと。
お母さんに、言ってほしかった。




