表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金髪ピアス女子を拾ったら殺人鬼だった  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

第2話

 翌朝、松田は自室のベッドで目覚める。

 隣には裸のキリコが眠っていた。

 その横顔を眺める松田は記憶を遡る。


(ああ、そうだ。いきなり殺されかけたと思ったら、一時間だけ言うことを聞くって言われて、それで俺は……)


 ぱちりと目を開けたキリコが松田を見た。

 キリコは松田の胸板に頭を押し付けて挨拶をする。


「おはよ、松田さん」


「えっ、ああ……おはよう」


「昨日は激しかったね。たまってたの?」


「いや、その、まあ……」


「別に照れなくていいのに。一時間は好き放題にしていいってルールなんだから」


 ベッドから出たキリコは、エアコンのリモコンを手に取って室温を調整する。

 彼女の裸体に目を奪われていた松田は我に返り、視線をそらしつつ尋ねた。


「あの、今日も俺を殺そうとするのか?」


「今日の分はもう終わってるから明日だよ。時間は内緒ね」


「そうか……」


 考え込む松田であったが、スマートフォンで時間を確認した途端にひっくり返る。

 彼は大急ぎでベッドを飛び出して洗面所へ向かった。


「やばい、遅刻だっ!」


「朝ごはんは?」


「俺はいらない! 欲しいなら勝手に食べていいから!」


「はーい」


 五分ほどで身支度を整えた松田は、合鍵をキリコに渡して玄関へ走る。

 彼は革靴を履くのに苦戦しながら声を上げる。


「じゃあ行ってくる!」


「あっ、ちょっと待って」


 駆け寄ったキリコが松田の頬にキスをする。

 キリコは上目遣いで告げた。


「これはサービスね」


「あ、ありがとう……」


 赤面した松田は逃げるように出勤した。




 ◆




 午後十一時五十五分。

 残業を終えた松田は、自宅近辺の住宅街にいた。

 静かな道を彼は歩いていく。


(なんか、いつもより疲れてないな。あの娘と寝たおかげか?)


 信号待ちの途中、松田はスマートフォンを見る。

 ちょうど日付が変わったところだった。

 青信号になり、松田はまた歩き出す。


(コンビニで何か買って帰るか……)


 その時、右方からけたたましいクラクションが鳴り響く。

 松田は怪訝そうに音の方角を見てぎょっとする。

 猛スピードで迫るのは一台の軽自動車だった。

 運転席には狂気的な笑みを浮かべたキリコが乗っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ