奥山を殺したのは誰?
彩葉…気比 彩葉 三中2年1組 バスケ部
仁保…仁保 吉継 三中2年1組 コンピュータ好き
千里…松原 千里 三中2年1組 アニメ好き
和歌…野坂 和歌子 三中2年1組 芸能人好き
代田先生…代田 神楽 この4人のクラス2年1組担任
奥山…奥山 呉羽 三中2年3組 殺されてしまう
京… 京 東洋 三中2年4組 奥山の友達
(3)共犯者
奥山が殺されてから、敦賀三中では不安な日々が続いていた。冬休みに入っても、警察の捜査がなかなか犯人逮捕には結びついていなかったからだ。
新年、学校再開。
生徒の間には、うわさだけが広まっていた。
「新しい情報!」
彩葉が新しいうわさを聞いてきたらしい。
「えっ? またなの?」
千里は、あまり信じていない。
「今度は、本当なんだって!」
和歌も信じていない。
「同じセリフ、前も聞いたよ。」
彩葉が声をひそめる。
「…それが、今度は、どうも本当の犯人が分かったらしいのよ…。」
しかたなく3人が彩葉の顔をのぞきこむ。
「犯人は…。」
彩葉の、わざとらしい間。
「犯人は…?」
3人が先をうながす。ちょうど、その時、戸が開いた。ガラガラ!
「みんな! 犯人は、やっぱり電気屋さんだった!」
代田先生である。顔を見合わせて、4人。
「あ~あ、先生! いいところで言っちゃう!」
代田先生と彩葉の話をまとめると、次のようなことらしい。
奥山の全国模試の不正とは、小型の通信機器を使ったものだった。その通信機器を販売した電気店のご主人が、中学生の買うような物ではないと不審に思っていた。
そこへ、奥山の結果が全国トップだったという話を聞き、奥山を問いただしたところ、知らないの一点張り。通信機器を購入したことを証拠に、不正を暴こうとしたが、奥山が反抗した。反抗する奥山を止めようとしたが、たまたま持っていたドライバーがたまたま首に刺さり、殺人となった。ドライバーには電気屋さんの指紋が残されていた。警察が重要参考人として事情を聞いているそうだ。
「…というわけなんだよ。どう?」
代田先生のドヤ顔は、久しぶりである。
「いや、先生。その顔…。」
4人のため息。
「でも…、ちょっとおかしいところがありますよ。」
仁保がポツリとつぶやく。
「どうして、電気屋さんは、学校の教室でそんなことしたんですか?」
千里、彩葉、和歌も、深くうなずく。
「そうよ。わざわざ学校に来なくても、どこかに呼び出せばいいじゃない。」
さらに仁保が疑問をつぶやく。
「それに、通信機器を使ったのなら、共犯者がいるはず…。」
「そうよ。共犯者はだれ?」
「それが分かれば解決するんじゃないの?」
「きっと、奥山の友達なんじゃない?」
「奥山って友達いたっけ?」
「そうねぇ。いつもだいたい一人…。」
「あっ、でも、あの人、京君だっけ?」
「そういえば、京君としゃべってるのを見たことある。」
「それだ!」
代田先生が叫んだ。
「京君が決め手だ! よし!」
ガラガラ! 代田先生は、出て行った。
「あっ、先生…。」
再び4人のため息が、2年1組の教室に流れた。




