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83/102

―第83章― スポーツ大会と私立入試直前の為の理恵の「緊迫」

 1月23日。

 私立受験まであと10日であり、スポーツ大会当日でもある今日、この日。

 数学のテキストの問題を数問解いた後、朝6時から私は死者の都へ向かった。

 大会自体は8時からだが、打ち合わせや練習の時間もある為、少し早めに家を出る。

 青い波に揉まれて、運動場の前へ着いた。

 早速、6人とも集まっていて、チーム12と書かれた黒のビブスを隼人から渡された。

 身に付けると、チーム感はあるが、少し窮屈さが増す。

 開会式が始まるギリギリまで、ラケットを手に取って、少しでも勝てるように最終調整に努める。

 チキータも回転サーブもある程度決まって、まあまあ調子がいい方ってところか。

 コートの向かい側に立つ鈴の顔はどこか心細そうで少し眉間に皺が寄っていた。

 開会式の時間が近づくにつれ、会場の熱気が高まっていく。


「出場者の皆さんは入場ゲートへお集まり下さい」

 鈴にサーブを出そうとしたところで、アナウンスが流れた。

 用具をケースにしまって、急ぎ会場に向かう。


 ゲートを抜けた瞬間、光と音が一気に身体に押し寄せた。

 客席からの歓声、売店で打っていたポップコーンの甘い匂いが流れてくる。

 死神と千夏は関係者席で高みの見物に講じていた。

 千夏は全ての情景に目を輝かせながら、死神は淡々と。

 会場を観察しながら、司会者の進行を適当に聞き流していく。

 チームは12チームあり、バドミントン、テニス、リレー、サッカー、お昼休憩、卓球の順でプログラムは進行する。

 クラッカーが弾ける音が轟き、千夏の寿命を賭けたスポーツ大会が今、始まりを告げた。

 高鳴る心臓に、深くゆっくりと空気を染み渡らせていく。


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