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―第81章― 久しぶりの11人のサッカーの為の飛鷹の「快怖」
死神の話によると、サッカーは3チームの連合で1チームとして戦い、俺達のチームは5人4人2人の11人で、俺と隼人が2人として参加することになった。
また、ゴール2点、同チームへのアシスト1点、他チームへのアシスト2点で、1人当たりの得点数で競われる。
蒼く一面に茂った幻想の芝生。
久しぶりに隼人以外からパスされたボールに触れた。
その瞬間、胸の奥から込み上げる嬉しさが全身を満たし、春の日差しを浴びたような温かさを感じる。
自分のいる方向にボールが引き寄せられるように向かってくることへの僅かな快感。
ゴールに向かってただただ駆ける。
もし、またコケてしまったら。
そう考えると、今でも少し足は震える。
「ナイス!」
それでも、チームメイトのボールを追いかける時の笑顔を見て、感じた。
チームメイトに対する掛け声も空気感も、弱い俺を励ましてくれる。
足の震えも、過去の怪我も、失敗も、全てが今への意味を持っている。
再び、ボールを受け取るたび、心が少しずつ強くなっていくのを感じた。
きっと大丈夫だと、不確かな自信を胸に俺はボールをゴールに向かって放った。




