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―第73章― 6人と街の人々を守る為の死神の「余燼」

さっきまでの喧騒が嘘みたいに静まり返った部屋。

耳の奥ではまだ剣がぶつかり合う金属音の名残が鮮明に響いていた。


月影城での激しい戦いはこちら側の勝利で幕を閉じた。

囮作戦は見事に成功し、私も幸い、怪我を負うことなく無事に帰還した。

隼人は最前線で私を狙う敵から身を挺して守ってくれ、想空と理恵は非力ながらに、知恵を応用して槍や剣を巧みに操り、懸命に応戦してくれた。

また、月影城の方でも、飛鷹の槍使いで敵国の死神の部下である指揮官を戦闘不能に追い込み、剛力組や街の人々のお陰でその他の全ての戦士も戦闘不能に追い込むことができた。

6人や街の人々、多くの人の力を借りて、私達は3万対1万という大きな戦力差を突破する大きな成果を上げた。

この惨状にネクロポリスの死神もすぐに撤退の指令を出して、援軍が来ることなく、終戦。

まだ警戒の必要はあるが、当分の間はこれに懲りて攻めてくることはないだろう。


もし、私一人で戦っていたら、勝利は到底望めなかったし、今頃魂すら失っていた。

助かった。

そう思うと、6人の存在がどれほど偉大で感謝するべきものか、心の底から強く感じさせられる。

本当にありがたい。


しかし、一難去って、また一難。

私は、この時、今回の危機とは比べ物にならないほどの危機に直面する未来を知る由もなかった。


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