表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星読みの女――後宮に咲いた恋  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/10

第五話「予言のこと」


晴琉が、また来た。


今度は昼間だった。


正式に、星読みを頼みに来た。


「先日の続きを聞かせてください」と晴琉は言った。「あなたは、俺の未来に良いものが見えると言いました」


「言いました」と美那は言った。


「具体的に教えてもらえますか」


「具体的には、言えません」と美那は言った。「星は、そこまでは見せてくれません」


「では、何が見えるんですか」


美那は、晴琉を見た。


目を見た。


その目の奥を見た。


「あなたは、長い間、一人でいましたね」と美那は言った。


晴琉は、少し驚いた顔をした。


「なぜ分かるんですか」


「星と、あなたの目が、教えてくれます」と美那は言った。「一人でいることに、慣れた目をしています」


「慣れた、ですか」


「寂しいとは思っていない。しかし、誰かと一緒にいることを、少し忘れている」と美那は言った。「そういう目です」


晴琉は、しばらく黙っていた。


「当たっています」と、やがて言った。「皇帝の弟というのは、気を遣われすぎて、かえって孤独になります」


「そうですね」と美那は言った。


「あなたは、気を遣いませんね、俺に」と晴琉は言った。


「星読みは、正直に言わなければなりません」と美那は言った。「相手が誰であっても」


「それが、好きです」と晴琉は言った。


美那は、晴琉を見た。


「それは、私のことですか。星読みという役目のことですか」と聞いた。


晴琉は、少しの間、美那を見た。


「両方です」と言った。


(第五話 了)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ