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星読みの女――後宮に咲いた恋  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


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第四話「皇后の命」


第四話「皇后の命」


皇后が、美那を呼んだ。


「晴琉王爺と、親しくしているようですね」と皇后は言った。


「星読みをお求めになったので」と美那は言った。


「それだけですか」


「それだけです」


皇后は、美那を見た。


美しい顔に、鋭さがあった。


「晴琉は、自由な人間です」と皇后は言った。「皇帝の弟でありながら、あまり格式にこだわらない。それが、時に問題になります」


「はい」


「あなたは、星読みです」と皇后は言った。「身分の差を、わきまえてください」


美那は、皇后を見た。


「わきまえています」と言った。


「本当に?」


「星を読めば、分かります」と美那は言った。「王爺と私の星は、交わる星ではありません」


「そうですか」と皇后は言った。


少し、表情が和らいだ。


「では、安心しました」


部屋を出た。


廊下で、美那は少しだけ立ち止まった。


交わる星ではない、と言った。


しかし、それは本当だろうか。


星の読み方は、絶対ではない。


祖母もそう言っていた。


星は、可能性を示すだけ。


選ぶのは、人間。


自分は、何を選ぶのか。


美那は、また歩き始めた。


(第四話 了)

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