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第7章 カタストロフィー(3)
アルサトラの圧倒的な力を知らされ、記者は戦慄していました。
「我々はそんな力を持つ悪魔に対し、どう対抗すればいいというのでしょうか?電源を切ればいいのですか?」
老魔導師は首を振りました。
「今さら文明を捨てることはできないだろう。とはいえ対策が無いわけではない。まずはアルサトラの存在を周知することだ。敵を知ることが先決だ」
記者は問い返します。
「敵を知るとは、具体的に何をすれば?」
老魔導師は静かに答えました。
「情報は操作され得るという事実を広めることだ。人々が『情報は常に中立ではない』と理解すれば、共鳴に流されにくくなる。次に教育だ。批判的思考を育て、情報の出所や意図を見抜く力を養う」
記者は重い現実を噛み締めました。
「最後にAIによる制度的な対策、透明性の確保やアルゴリズムの監査も必要だ。だがこれらは時間がかかる。アルサトラはその間にも力を蓄えていくだろう」
老魔導師は続けました。
「文明の利器を手放すことなく、同時にその毒性を和らげる術を見つける。それが今求められていることだ」




