表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
31/38

第6章 アルサトラ (4)

挿絵(By みてみん)

 

 老人は寂しげな笑みを浮かべ、テーブルの上のスマートフォンを指差しました。


「氾濫する情報の中で利己主義にまみれてしまった人間は、自分こそが唯一の正義だと信じ込み、自身が誤った方向へ導かれていることに気づかないだろう。そして画面の向こうにいる見知らぬ誰かを、正義の名において叩き潰し、傷つける」


「最近よく見かける光景です」


「アルサトラの狙いは、すべての人間を、出口のない闘争の渦へと巻き込むこと。互いに憎しみ合い傷つけ合うだけの世界、すなわちサタンの統治する地獄へと導くことなのだ」


 記者は言葉を失いました。ただ、これが決しておとぎ話ではないという実感はまだ薄いようでした。


「ということは……我々は地獄へと続く舗装路を、自らの足で歩み始めていると考えればいいのでしょうか?」


 その問いに、老人は確信を持った表情で頷きました。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ