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第4章 歴史 (3)
知識ではあっても経験ではなく、事実ではあっても現実ではない。それが歴史です。
しかし、だからこそ、歴史は人生の地図になり得るのです。
感情や肉体の痛みといったノイズが削ぎ落とされた純粋なパターンとして、過去を俯瞰することができるからです。
過去の人が犯した過ちと結果を知り、それを現在の状況という地図に重ね合わせてみて下さい。
そこに、かつての人々が選べなかった別の道を、私たちは発見できるかもしれません。
「今、この国の状況は、あの国のあの時代に似ていないか?」
「この熱狂は、この時代と同じではないか?」
問い直し、目の前の現実と重ね合わせて再び考え、少しでも良い結果を導き出す。
同じ過ちを繰り返す円環を断ち切り、螺旋階段を一段でも上へ登るために。
そのためにこそ、人は歴史を学ぶのです。




