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第4章 歴史 (1)
人はなぜ、歴史を学ばなければならないのでしょう。
図書館の奥深く、埃をかぶった歴史書を開くとき、私たちは奇妙な既視感に襲われます。
そこに記されているのは、数百年、数千年前の出来事であるはずなのに、まるで今朝の新聞を読んでいるかのような錯覚を覚えるからです。
権力者の慢心、大衆の熱狂、他民族への迫害、そして繰り返される戦争。
舞台装置が馬車から自動車へ、石版からタブレット端末へと変わっても、演じている役者、すなわち人間の精神構造は、驚くほど変わっていないのです。
現代に生きるあなたが抱える人間関係の悩み、社会への不満、将来への不安。それらと同じ悩みを持った人物を歴史の中に探すことは、そう難しくはないでしょう。
古代都市の市民も、産業革命期の労働者も、きっとあなたと同じように夜空を見上げ、深いため息をついていたはずです。




