表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/54

【番外編】三歳間近のほのぼのスター君の日常

 ぼくの名前はスター・ド・ヤンキー。


 ついこの間まで、ぼくの名前は『かわいい』だと思ってまちたが、どうやら違ったようでちゅ。

 みーんなぼくのことを可愛いって言うから勘違いしてまちた。


 もうすぐ三歳になりまつので、自分の名前がスターだと、分かりまちた!


 あと、ぼくは『てんさい』らしいの。

 パパとママが毎日ぼくの事を「うちの子天才!」と言うからだよ。


 パパがぼくを「天才!」と言う時は、大抵パパとボール遊びしている時でちゅね。

 飛び跳ねて弾みをつけて、両手でパパに向かってボールをぴょいっと投げると、とっても喜ぶんだ!


 大きい笑顔で「見ろ、七海!うちの子天才だ!ぜってぇスター選手になるぞ!」と言うの。


 ママはそんなパパを優しい目で見つめてる。

 パパとママはとぉ~っても仲良しなんだよ!


 この前、レノックスお兄ちゃんが「なんで喧嘩しないの?」って不思議がってまちた。


 レノックスお兄ちゃんは、いつもきれいで、とっても優しいお兄ちゃんでちゅ。

 でも、時々何もない場所を見つめて「……ハァ、ナナミがもう一人いてくれたら……」と、独り言を言う不思議なお兄ちゃんなの。


 お空の神様とお話ししてるんだと思うんでちゅが、ママがもう一人いたらどっちのママに甘えていいか分からないからダメ!


 そんなレノックスお兄ちゃんみたいに、パパとママのお友達は、不思議で面白い大人がいっぱいなの。


 ハンスおじちゃんは、いつも丸くてキラキラした石を見て、ニタニタ笑ってるでち。

 ママの事を商売の鬼と言いながら拝んでるの。ママは鬼じゃなくて、天使なのに変なの。


 ママが部屋から出て飲みものを取りに行くと、絶対ぼくにニコニコ顔で話しかけてくるんだ。


「スター君は幸せだなぁ……ソウタ様とナナミ様の子供に産まれて。ママは君の未来のためにすごーく頑張っているんだよ」


 って。その言葉を聞くといつもお胸が温かくなるんだぁ。ママ大好きって思うの。


 ピンクマンは、頭の先が皆より前に出て尖ってるんだ。

 痛いかと思ったら柔らかくてびっくりしたけど、ベタベタしてるからあまり触りたくはないでちゅ。


 ピンクマンもトレーニングルームからパパが出て一人になると、必ずぼくに話しかけてくるの。

 ほっぺをツンツンして優しい顔して笑うんだ。


「ソウタとナナミの子供で羨ましいなー!スターのパパは最強だからね、スターも絶対野球の天才になるよ!最強親子!俺もソウタとナナミの子供に生まれたかったなー!」


 って。ピンクマンはぼくの友達だけど、弟にしてあげてもいいでちゅ。


 じいじとサトウのおじちゃんはぼくにとっても優しいんだ。

 なにかあると絶対ぼくの味方をしてくれて、お土産を沢山買って来てくれるの。


 だからママに『三歳のお誕生日のプレゼント何か欲しいものあるかなー?』って笑顔で聞かれたけど、何もないの。

 ぼくは皆で一緒に楽しくパーティできたら嬉しいでち!


 あとは〜パパとママのチームに入ったばかりのお兄ちゃん達がよく家に『よろしくお願いします』って挨拶にきまちゅ。


 そしてお兄ちゃん達もよくぼくに小声で話しかけてきまちゅ。


「君のパパは最強の選手なんだよ。スター君も最強のスター選手になるんだろうなぁ」


 って。みな似たような事を言うから、とっても嬉しくなるんだ。


「たくさん寝る子は最強に育つのよ」ってママが言うから、ぼくもパパみたいに最強になるために、毎日お昼寝をする事に決めまちた!

 それに、ぼくパパとママの間でねんねするの、大好き。


 今も、パパとママの間でお昼寝をしてまちたが、ハッと目が覚めまちた。でも、隣にいるはずのパパとママが、いなくて寂しいの。


 大きなベッドから下りて探したら、部屋の隅にいたんだけど、パパとママを見つけてぼくびっくりしてるの。


 だって、たいへん!


 パパがママを、壁にドーンって押し付けてまつ!

 しかも、パパのお顔を、ママのお顔に寄せて、じっと見つめてるの。


 ママは顔を真っ赤にして、パパの胸を手で押さえてまちゅ。


「またハンスが来るのか……休みの日くらい俺の事も構ってくれよ。ほら、んー」


「っ、蒼大……」


 ママが泣きそうな声をあげてる!!

 これが喧嘩なの?!

 最強のパパだけど、ママにいじわるをするのは、許さないでちゅ!!


「メッ!でちゅ!」


 ぼくは全力で走って、パパとママの間に割り込みまちた。


「ぼくが ママを まもるの!! パパ、いじわるは、メッ! でちゅよ!!」


 ぼくはママを背中に隠して、パパをじろりと睨みまちた。


「……スター?」


 パパの、とろとろに溶けそうな幸せそうなお顔にぼくは一瞬でピキッと固まりまちた。


「け、喧嘩してたんじゃないでちゅか?」


「心配するなスター、今パパはママにチューをおねだりしてたんだ!パパはママを愛してるからな!」


「え?ちゅーだったでちゅか……?ごめちゃい。あいちて……は、なになの?」


 ぼくは首を傾げまちた。


「大好きより大好きってことだ。つまり最強に大好き!」


 最強に大好き……!最強……!


「ぼくも、パパとママ、だいちゅきよりだいちゅき!あいちてる」


「……っ!」


 ママもパパも嬉しそうに瞳をキラキラ、大きくしたの。


「スターーーー!!!」


 パパがぼくを抱っこしてくるくる回り始めまちた。


「愛してるって言ったぞー!俺達の息子、天才すぎるぜ!」


「しっかりと聞いた!スターは天才!」


 パパとママが笑ってる。とっても、とっても嬉しい気持ちがしゅる。そしてとおってもくすぐったい。


 ぼくもパパとママを愛するの。

 それが、最強への第一歩……でちゅ!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ