表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キカンコ  作者: テンチョウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/23

第7話 ガンガンミュージック

 ここ数日、柴田は眠れぬ午前中を過ごしていた。


 遅番は午後三時から午後十一時半までの勤務となる。出玄(デゲン)寮までの電車は上り線になり、その時間はもう終電している。そのため寮生たちは、会社の用意したバスで帰ることになる。

 バスの出発は午前零時十分なので、普通にしてたら結構待つ。

 なので柴田は、遅番終わりに提供される食堂の夜食を食べて時間を潰す。これは日替わりのメニューが一種あるだけで選択肢はない。うどんや、ラーメンなどが多く、何故だか紙パックの牛乳が付くことが間間ある。


 バスに揺られて十五分ほどだろうか、寮に到着して、柴田の場合は部屋に戻るとすぐに風呂に向かう。汗を流し、一服するのはその後だ。

 それからなんやかんや時間が過ぎて、午前三時を過ぎると。

──そろそろ寝るか・・

 と、布団に入る。


 で、午前中は必然的に寝ていたい時間なのだ。



 ところが、このところ思うようにならない。原因は窓の外。眼下に広がる小学校のグラウンドにある。

──また始まった・・

 柴田は思う。

 音楽が大音量で鳴り響いている。

 折しも小学校では、運動会の練習が行われているのだ。


 大音量とか、近所迷惑じゃないのか? そう思うかも知れないが、これがまったく近所迷惑にならないのだ。なにしろ、小学校の付近にあるのは田んぼと畑、パチンコ屋、そして出玄寮しかない。

 田畑は無人。パチンコ屋はお前がうるさい。だからノークレーム。

 では出玄寮はというと、ある先輩が言うには。

「俺たちに人権ないから」

 だそうだ。


 それは冗談だが、寮としても地域の小学校と事を構えたくはないのだろう。

 どちらかといえば、寮生が買い食いでポイ捨てしたとかで、地域からクレームが来たりしてるらしい。



 なんにせよ、運動会の練習で目が覚めてしまう柴田は。

「耳栓、買いに行こ・・」

 出勤前にドラッグストアに立ち寄ることにしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ