↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キカンコ  作者: テンチョウ
第一章 ロジスティクス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/41

第35話 ナガナガステーキ

 年が明け、工場も動き出す。


 柴田のいる工場では、新年の挨拶とかで従業員がホールに集められ、工場長が壇上で何やら話す催(もよお)しが行われた。

 最後にどういう訳か写真撮影もあり、ホールの二階から見下ろす形で一同の写真が撮られた。必然、下にいる撮影される側は見上げる格好となる。その際に、横断幕みたいのを広げ、端(はし)を持たされてる人達もいた。


 で、そのあと稼働となったが、柴田たちにはあまり仕事はなかった。既に正月休み前に部品は納入されており、忙しくなるのは昼以降と思われた。



「なんか増産計画があるらしいよ」

 誰かがそんなことを言っていた。

 曰く、現在の一日九百台の生産態勢から、日に千台を作る計画だとか──。

 今月も「足りない」との事で、土曜出勤が予定されている。

「土曜は、早番はいいですけど、遅番がキツいっすね・・」

 共感しかない会話がなされた。




 とまぁ、そんな感じで始まった新年初日だったが、この日は特食だった。


 特食とは、何かのお祝いする的な話で、いつもより食堂のご飯が豪勢になるイベントである。

 過去には、実業団野球で優勝したとか、そんな話でも実施されていた。


 といっても、すべてのメニューが対象となっているわけでもなく──。あえて特食を選ばないという選択もできる。


 柴田が食堂に着いたときには既に、特食メニューには長い列ができており。

──これに並ぶのか・・

 と、心が折れそうになった。

 それでもじっと並んだ柴田だが、別段、どうしても食べたかったわけでもない。本日のメニューに、特に食べたいものがなく、消去法的に無難なものが特食だっただけである。



 柴田が選んだのは定食メニューの特食、ステーキ定食。

 普通に定食のメインおかずがステーキになってるだけのシンプルなものだ。肉は1・5センチぐらいの厚さで、何も知らないが、不思議と努力を感じさせる見た目をしていた。

 味は、まぁ普通に肉を焼いたって感じ──。一応グラデーション程度の赤味は残っていたが、しっかりと火を通したタイプだった。



 あとで坂上などに話を聞いたが。

「俺、並ぶ気しなかったから・・」

 柴田のいるチームでは、あまり特食の受けは良くなかった感じだった。


 ともあれ。工場での新たな一年が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。