第26話 ネムネムマンデー
工場が休みになったり、ラインが止まったりという事が続いた。その所為で、どこかで帳尻を合わせる必要が出てきたのだろう。休日出勤の話が出た。
無論、明日イキナリ「出勤でーす」とはならない。
工場の稼働は、この構内だけの話ではなく、様々なものを巻き込んでいる。それらの調整も必要になってくる。
また、従業員に関しても組合が会社と話し合うみたいな形式を取るようだ。
ちなみに期間工は組合とは関係ないが、この場合の従業員とは、キカンの存在を含めての話し合いという体みたいだ。
──どのみち、やらないと足りないんでしょ?
柴田はこの休日出勤を巡る攻防を、出来レースとまでは思うまいが、体裁を整える仕草のように解釈した。
とまれ──。
休日の稼働が決まり、土曜が二週続けて出勤日となった。
最初の週は、柴田たちにとっては早番で、次週が遅番。逆番は文字通り逆だから、互いに早遅の土曜出勤を経験することになる。
まぁ、特に問題はなかった──。
柴田としては、早番金曜のとき、時々はマンションに帰ったりしているのだが、今週はやめておこうと思ったぐらいか。
で、週が変わり月曜から遅番となって──、これまた特に問題もなく一週間が過ぎた。
が、日曜がキツかった。
遅番だと、バスに乗って寮に着くのが翌日、つまり日曜になる。で、そこから、次週の早番に向けて体を調整する訳だが、これが難しい。
いつもは土日二日を掛けてギアチェンジしてるのを、日曜だけでやるのが殊のほか大変で。結果として、月曜の朝は全然眠れた感がない状態で出勤になった。
それでも仕事中は忙しく、良くも悪くも普段通りだったが──。帰寮したあと、柴田は部屋で爆睡してしまった。
目が覚めたときは七時半を過ぎていて・・
「やべっ!」
食堂が終わる前に、慌てて行って大急ぎで腹に詰め込んだ。
部屋に戻ると、明日のこともあり、急激な血糖値の上昇もありで早々に床に就き、この月曜日はあっという間に終了したのだった。




