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一個目のブローチ

あれから少し走ったが、追ってくる人影はいない…作戦はうまくいったのか

まぁいいや、やっと落ち着いたし、ゴーレムを探そう


ポーチから魔導具を取り出す


索魔(さくま)のコンパス』

これには近くにある一定の魔力が込められている物の方向がわかる

意識すれば自分が探している物に向く


ブローチには魔力も込められていた。

これなら探せるはず一応持ってきてよかった……

よし、コンパスが向いた方に行こう


コンパスに導かれ、開けた場所にやってきた

「いた…けど炎のゴーレムか」


ブローチは外側にはないな、コアにあるのか

基本的には属性ゴーレムには他の属性で戦うのが一般的だが

魔術は使えないし、かといって属性の魔導具は射程が…


うん、この二つを使おう

僕は道具を取り出し、見つからないよう静かにゴーレムに近づいていく


よしこの距離なら…

一つ目の魔法道具をゴーレムの足元へ投げると同時に飛び出す

魔法道具は光って、爆発する。


『魔蝶の鱗粉』

袋に刻まれた風魔法で破裂すると中にある鱗粉が辺りに広がる

魔蝶の鱗粉は魔力の流れを妨害する魔法道具だ


ゴーレムは魔力で体を作っているが、鱗粉で形が不安定になっている

だが放っておけばすぐ鱗粉の効果がなくなるだろう


コアに向かって魔力を込めたナイフを投げた

ナイフの側面に書かれた術式が発動する


これは普通のナイフに爆破の魔術を書いただけだが、威力は十分

不安定だったゴーレムは形が保てていない


急いでコアに近づき、ナイフを突き立てる

コアは壊れ、中からブローチが出てきた


「やっぱりコアにブローチ…倒さないといけないか」

この戦闘を2回…しかも邪魔も入る可能性を考えると…

受験者を狙った方がいいか……でもな〜


そんなことを考えていると、遠くから冷気と凄まじい魔力を感じる。

「何が……なんだあれ」

見上げるほどの氷の壁…凄いな〜…


嫌な予感がする

試験であんな大規模な魔術…


それほどのピンチか?

反撃であの魔術を…


いや、規模がデカすぎる

あんな何もかも巻き込むような魔術……もしかして


「あれは魔力…いや魔術の暴走か?」

……師匠から聞いたことがあった


魔力、もしくは魔術の暴走は規模によっては死人が出かねないと

試験の教師達に任せるのが一番だが…

「様子を見に行こう」


ポロッと出た独り言はきっと不安から出たのだろう

読んでいただきありがとうございました

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