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いざ出発

あの手紙が届いてから1ヶ月と少しが経ち、試験の日まであと2週間


「ノアよ忘れ物はないかい。」「はい!食糧も、ハンカチもお金も…あと魔導具も!」

「気をつけな、推薦で免除されるのは、筆記だけだ。

お前には面接と実戦があるだろう。」


「面接は大丈夫と思いますが、実戦は自信がないですね…」

「まあ、お前は素材採取で魔物を狩ることもあっただろう?

それに魔術が使えなくとも、お前には魔導具とその”筆”がある。」


筆は師匠の魔法「永久付与(フル・エンチャント)」を使うための杖の様な役割だ

筆さえあれば、新しい魔道具が作れる。魔力がある限り


「実戦で使えると良いですが…」

「ふん、自信を持ちなノア」

「はい!」「そろそろ時間だろ。…行きな、ノア」

「いってきます!」


コルベニ学院があるドゥラバ国まではかなりの距離があり、三つの国を通る必要があった。

商人の馬車に乗せて貰い、目的地に向かっていた。


「すいません。ドゥラバ行きの魔道船はありますか?」

「そうだね〜、一番早くて40分後だが…」「それでお願いします。」

僕は魔道船のチケットを買い、船に乗り込んだ。


「凄いな〜魔道船!普段は道具専門だけど、どんな原理なんだろう!」

田舎の方に住んでいた為、乗ったことが無かった。

構造など技術的なことを考えていると


「ねえ、もしかしてノア?」

後ろ方から女性が声をかけてきた


「そうですけど、君は…」「もう!覚えてないの?あたしだよ」

「茶色の髪とオレンジの瞳……もしかしてマリー?」

「久しぶり!」「マリーがいるってことは…」


「久しぶりだなノア」マリーの後ろにいた男が話す

「やっぱりハイヴァもいるんだ。」

マリーとハイヴァは2年前に師匠の出張の仕事について行った街で出会った同い年の子だ。

師匠の仕事の数週間しか会わなかったがかなり仲良くなったのを覚えていた


「ドゥラバ行きの魔道船にいるってことはノアも学院に?」

「ああ、そうだけど、”ノアも”ってことはマリーたちも目的は一緒か」

「えへへ…そう!私たちもコルベニ魔術学院に試験を受けにいくんだ〜。」


確かマリーとハイヴァは普通の人にしては、魔力の流れが綺麗と師匠が評価していたな

「まさかこんなところで再会できるなんて…」「僕も意外だったよ」

「ね、元気にしてた?あれからどうしてた?」


「まあ、君達と別れてからも師匠の仕事の手伝いを続けているよ。」

「あの婆さんか」「ハイヴァ、師匠に殺されるよ…」

「ここにはいないだろ」「…師匠を舐めない方がいいよ」


三人で昔や今の話が盛り上がりに2時間が経っていた


「あ、そろそろ着くみたい」「思いのほか早かったな」

二人ともかなり会話を楽しんでくれたみたいだ。

「それじゃ、試験の日会えるといいですね。」「ええ!またね!」


二人に別れの挨拶をして、宿に向かった。

読んでいただきありがとうございました


新登場人物


マリー・リレエ 女性

茶色の髪とオレンジの瞳

岩の魔術が得意


ハイヴァ・レガ 男性

マリーの幼馴染

幅広い補助の魔法を使う

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