喜びを友と分かち合う
試験が終わり、数日が経っていた。
全身が軽い筋肉痛になっていたため宿で静かに過ごしていると、窓の外に伝書鳩が飛んできた
手紙をとり、内容を読む。学院からの手紙のようだ
うん、やっぱり合否の発表か
『合格』
よかった…推薦者だし試験はクリアしていたし、確実ではあっただろうが文字で見ると安心できる。
高まる気持ちを鎮めるために外に出たのだった
う〜んどうしよう特に考えず外に出たがやることがないな
何かあればいいなと思っていると…
「やっほ〜ノア〜」「よおノア」
マリーとハイヴァだ
「おはよう、マリー、ハイヴァはどうだった?」
「私たち二人とも合格したよ!」
筆記が不安そうだったが、クリアできたのか
「おめでとう二人共」
「そういうノアは…まぁ合格しているか。推薦者だもんな」
「そう!何で推薦のこと黙ってたの!」
「聞かれなかったし…言う必要もなかったしね…」
「誰からの推薦だったんだ?」
「えっと…ハヌスさんから…」
「え、学長からだったのか…そりゃすごいな」
何でハヌスさんは僕を選んだのだろうか。
「お前は自信なさげだが、他人から見れば凄い奴なの自覚したほうがいいぞ」
「僕は本当に普通の人だよ。魔力も普通だし、何なら杖は使えないしで…」
杖を使っての魔術は何度試してもできなかった
「そんなお前が学院に合格したんだ。それがどれだけやばいか…」
「うん!ノアは凄いからね!」
「何で、お前が誇るような感じなんだ」
三人で楽しく話していると後ろから声をかけられた
「あの、ノアさん…ですよね」
「そうだけど、君は…」
「あ!あなた、推薦者の…えっと〜」
「マリー、彼女の名はシャルマだよ」
「そう!流石ハイヴァ!記憶力がいい!」
「試験以来だね、シャルマさん」
「はい、あの時はお世話になりました。そちらの方々は…」
「俺はハイヴァだ。」「私マリー!」
「えっと…なにか用かな」
「その…あの時のお礼にご一緒にお茶など…」
「ヘェ〜ノア、あの時ってなあに〜?」
「別に何もないよマリー、それにお礼はもうもらっているし…」
「ノア!女の子からのお誘いは大人しく従うのが礼儀ってものだよ!」
「そういうものなのかな?」
「そういうものだよ!」
僕はあまり人と交流しないからマナーはわからないが、
多くの人と接してきたマリーが言うならそうなのだろう
「じゃあ、お願いしようかな」
「はい!そちらの二人もいかがですか?」
「いいの?ありがとう!」
近くのお店で食事をご馳走してもらうことになって
「うん!ここのスイーツは美味しいね!」
「ほんと美味しい〜!」「食べすぎない様にねマリー」
「すみません…お話の最中にお誘いして。」
「全然大丈夫だよ。マリーとハイヴァも気にしていないだろう」
「うん!気にしてないよ!」「俺も構わん」
「フリドさん、ノアとは試験で協力したって聞いたが」
「シャルマでいいですよ。協力については助けてくれたお礼でして…」
「マリーさんとハイヴァさんはノアとは昔からの知り合いなのですか」
「昔からというには短かったけど、まぁ友人だよ」
彼女が何か考え始めた。何か返答を間違えたかな
「シャルマさん、何か気にあることでも…」
「その…敬称は必要ありませんよ?私達同じ年齢ですし…」
「あ〜すみません。最近はあまり慣れてなくて…」
店番で接客をしていたせいで、大抵の人には丁寧な対応になってしまう
「はい!では…」
彼女がじっと見つめてくる。
「えっと…シャルマ…でいいのか?」
「はい!」
慣れないが、彼女が嬉しそうだし…まぁいいか
マリーがニヤニヤしてこちらを見てくるなか、皆で楽しいお茶会が始まったのだった
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