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九十九話目


私達はバスにまた乗り、少しの間揺られて目的地に到着した。目的地に着くと、必要な荷物だけを持ってバスから降りる。私は降りてから皆に呼びかける。


「それじゃあ降りた人は先に移動しておくよー!邪魔にならないようにしてよ」


私が呼びかけて、車などに気をつけて建物の方に向かう。バスの中では怜奈先生が誘導しているから、私は外に出た組の誘導。そうしないと後ろがつっかえるだろうし、駐車場に広がっているから迷惑だからね。


私は先に降りた人を連れて建物の方に向かっていく。もちろん、車とかには気をつけながら。一年生以外は大丈夫だとは思ってるけど、一応零夜には今いるメンバーの一番後ろに着いてもらってる。はぐれたりしたらいけないだろうし、ついでに降りてくる人の目印になってもらおうという魂胆で。


「優月ちゃん。優月ちゃん達はここに来たことはあるの?」

「私は、まだ生きていた時に一度だけ。私達の代で言うのなら来たことないよ」

「それならば、千波弥ちゃんと零夜くんもそうではありませんか?」

「え?なんで?」

「あー、うん。由理子の言う通りそうだね・・・」

「どうしてなの?」

「私と零夜くんと千波弥ちゃんが幼馴染なのは分かってるよね?」

「うん」


癒音ちゃんは私達の関係性について頷いた。ここはほとんどは知ってるから問題ない部分。


「それで、私達って家族ぐるみの付き合いが多かったんだ。それもあって色々と頭があがらないわけだけど・・・」

「話が逸れてるよ〜」

「分かってる分かってる。それで、家族ぐるみで付き合いがあったわけなんだけど・・・。何故かは知らないけど度々ここの三家族で旅行に行くことがあってね」

「・・・あれ?普通の幼馴染で家族ぐるみで付き合いがあってもここまでいくっけ?」

「多分ここが特別ですわ・・・」

「ないからね!?いくら幼馴染で家族ぐるみで仲が良かったとしても予定を合わせて行くなんてことは普通はないからね!?」

「そうだよね・・・」

「それに関しては私はノーコメントで。千波弥ちゃんは理由、知ってる?」

「さぁ?私も親も仲が良かったくらいしかしらないわね。精々・・・私達の親が同級生で親しかったくらいしかしらないわね」

「へぇー・・・」

「初めて知った・・・」


私はつい呟いた。お父さんやお母さんからそんな話は一度も聞いたこと無かったから。いや、もしかしたら私が聞き逃してるだけなのかもしれないけど。


「あれ?てことはお父さんもお母さんも私達の学校が母校・・・?」

「私達の親世代はどうにもそうみたいよ。他にも由理子のお父さん・・・。家元のあの人もどうやら同年代みたいだしね」

「そうなんですか!?」

「おっと、ここにも新事実が・・・」

「なんか親の関係性が分からなくなりつつあるよ・・・。これなら私のお父さんやお母さんがそっちの親とかと知り合いって言われてもおかしくないよ・・・」

「それは聞いてみないとわからないわね」


そういえば理音さんも桜空さんも私を初めて見た時、誰かの名前を呟いた気がするけどちゃんと聞こえなかったんだよね。案外、私の親と知り合いだったりするのかな?

よく分からないけど。


「まぁ、案外知り合いだったりするかもね。実際は聞いてみないと分からないけど」

「それはそうね」

「・・・ていうか話めっちゃ逸れてない?気のせい?」


亜未ちゃんの問いかけに誰も答えない。私と千波弥は何も無かったかのように振る舞う。


「その家族ぐるみの旅行で来たことがあるってこと?」

「だいぶ前だけどね。千波弥ちゃん、あれって小学何年だっけ?」

「三か四じゃなかったかしら?あの人達が亡くなる数年以内って記憶しかないわ」

「そうなると八、九年前くらいだね」

「そうじゃない?そのせいで私はあまり記憶ないけど。優月はそれ以上で記憶がないでしょ」

「まぁ否定はしないよ。過去の記憶は小学生でさえだいぶ怪しいんだから」

「え?」

「あ、記憶障害とかは起きてないからね。ただあの日以降色々とあったからあの日以前の記憶がマチマチというか曖昧なんだ」


医者からも記憶障害はないって言われたから問題ないから、ただただ忘れてるだけなんだろうね。


私達が話しながら進んでいる間に建物の入口付近までやってきた。私は邪魔にならないようにみんなに呼びかけた。みんなは邪魔にならない位置にわかれて、怜奈先生達が来るのを待つ。


「だから安心してよ。ただ忘れてるだけだから。そのためここの記憶はほとんどないのです!なので意外と新鮮な感じでいたりする」

「なるほどね。ちなみに千波弥はどうなの?覚えてたりするの?」

「まぁ・・・そうね。何したかとか何があったか的なのはなんとなくで。科学センターの名の通り理科関連がメインよ。特にてことか摩擦とか音、あとは星はもちろんのこと重力っぽいのもあったわね」

「まんま理科関連だね・・・」

「癒音ちゃんはこういうところに来たことはあるの?」

「ないね。行くとしても化石や絵とかだったら美術館行かされたし。それにわざわざこういうところに来る必要がなかったからね」

「ありゃま。ここで庶民と富豪の違いが・・・」

「言い方、言い方。亜未ちゃん、その言い方には語弊が生まれるって」

「呼び方も昔の感じですしね・・・」


私達に言われて亜未ちゃんは謝る。とはいってもこれが亜未ちゃんだって分かってるから私達も軽く注意するだけ。癒音ちゃんもここ数ヶ月関わってきて私達の性格とかは読み取れてきたみたいでさほど強く言ってない。




本日も数あるWeb小説の中から私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも週2投稿を掲げて頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします!


よろしければ是非、下の評価マークを☆☆☆☆☆➞★★★★★にしてください!


では次回の話しでお会いしましょう!

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