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九十五話目



翌日。

私は零夜と千波弥を家に誘って合宿関連のことでどうするかを話し合う。


「確か、今度の合宿で行くのは岡山県。そして、天文台と科学センターだっけか?」

「うん。岡山の科学センターに行ってプラネタリウムを見て、ホテルに移動。それで初日は終了。二日目は六時頃まで自由時間。六時になったら一度ホテルに集合して、天文台へ。二日目はそれで終えて、三日目に怜奈先生がサプライズと称した何かをやることになってる。ちなみに僕にも聞かされてない」

「珍しいわね。あの人がそんなことをするなんて・・・」

「あぁ。それに、よく副顧問が許可したな」

「見た感じ二人ともグルだ。あれは」

「つまりふざけることはないわね」

「うん。まぁそれでも少し不安」


僕達は今までの怜奈先生の行動を思い出す。基本的に何かしようとして、副顧問に止められてる印象しかない。教師としてはちゃんとしてるし、尊敬もできるんだけど時々はっちゃけてるんだよね・・・。あれで既婚者なんだからわけがわからないよ。


「それで言うのは最終日だったよな?」

「うん。どこのタイミングで言うかはその日に決めるけど」

「それはいいとして・・・部屋割りはどうなってんだ?まさか全員に一人一部屋ってわけでもないんだろ?」

「当たり前じゃん。そんな金額が上がるような真似するわけないよ」

「何人部屋を何個ずつとってるのよ?人数は詩雨先輩を除いた19人でしょ?怜奈先生達も含めて」

「とりあえず先生二人で1つにして、他が生徒として取ったよ」

「だから内訳教えろって言ってんだよ・・・」


零夜が呆れたように急かしてくる。私はジト目で零夜のことを見る。あとでちゃんと言うのに。


「二人部屋を三つ。三人部屋が三つ。四人部屋が一つだよ。部屋分けは先生二人と癒音ちゃんと璃空ちゃんを二人部屋にしてる。何か問題があって言われたら怖いのよ。こっちも」

「ここで企業の娘とかいう中々に重い立ち位置が・・・」

「何かあった言われるのは学校、ひいてはうちの顧問。そして私だからね・・・流石に安全をとりたいの。一番気が滅入るんだから・・・。このためだけに理音さんに聞いたんだから・・・」

「・・・いつ交換してたのよ・・・」

「体験の時に。桜空さんに連絡してからそのまま繋いでもらった感じだけど」

「なるほどな。まぁ行けるってことは許可降りたんだろ?」

「なんとかね・・・。電話越しなのに怖いよ、あの人・・・」

「あ、アハハ・・・。流石に優月でもキツイのね」

「変わる?やりたくないよ、あれはもうね・・・」

「・・・来年の部長が可哀想ね」

「知らない。投げる」


僕は机にぐったりと突っ伏して言う。あの日のことはあまり思い出したくない。なんとか連絡して許可もらえたから良かったけど、これが最低条件なんだったから。いやまぁ、企業のお嬢様だし何かあったら悪いから仕方ないんだけどね。


「部屋割りは他はどうしてるの?」

「まだ決めてない。けどだいたい前と同じ感じで、この前アンケしたのあるじゃん・・・?あれの通りになるようにしてる」

「あぁ。あのアンケートか」

「うん。ちなみに、零夜と千波弥は私と一緒にしてるから。あとは二人部屋に橋本くんと由理子ちゃん。少し不安だけどまぁ大丈夫でしょ精神で。水雫ちゃんと亜未ちゃん、それと中等部のあの子を一緒の部屋に。中等部の男子と藤宮くんを一緒にして、残りの中等部の女子四人を一つの部屋にわけた」


僕が少し不安そうな顔して言うと、千波弥も零夜も怪訝な顔をした。二人ともあっち方面での考えに至ったんだろうね。僕も聞いたときは驚いたのだから。確かにもう年齢的には一歳もないけどまさか気にしてない的なニュアンスで返してくるとは思ってなかった。


「・・・由理子だけ不安ね」

「流石にしな・・・いこともないのか・・・。ムズいな・・・。ちなみにこのことをアソコの師範には?」

「言ったよ。そしたら別に気にしてないみたいな感じで返されて困ったんだよ?そんな僕の身にもなってよ。まさかの不純異性交友をあまり気にしてないなんて思ってなかった感じなんだよ・・・?」

「あの人すげぇ・・・」

「てか、あの人の最後にボソッと聞こえた言葉がヤバかった・・・」

「何言ったのよ・・・」

「既成事実作ってさっさと婚約できないかって言ってたんだよ・・・?もう怖いよ」


僕がひきつりながら言うと、二人も驚きで固まっていた。そりゃあ、まさかこんなこと言うとは思わないもんね。あの堅物そうに見える人が、あんなこと言うなんてね。


「まぁこんな感じ」

「なるほどな。とりあえず、バレることはそうそうないか・・・。それに真達と連絡し合えば風呂場でバレることもないだろ」

「お手数をお掛けします・・・」

「今更だろ。それに慣れた」

「・・・ごめん」

「別にいい。それにそんなこと言うなら少し先だが修学旅行も不安になるぞ・・・。多少の融通は効かせれるが・・・」

「あまりしたくないけどするしかないよね・・・」

「じゃないと学校にバレるからな・・・」

「それはともかく、合宿に関しては問題ないのね?」

「うん。特にないはず」

「それならその方向性で。最終日のどのタイミングで決まったら高等部のチャットに打ち込んどけよ」

「分かった」


僕達は話し合いを終える。話し終えた僕達は、その後あまり関係ない話をして特に何も無く時間を過ごしていった。






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