表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/145

九十一話目



私達は零夜達が戻ってくるまで、休憩所として設置されているソファーに座る。とはいっても、7人だから一つの場所に全員が座れるわけもないので、近くのソファーにも座っている。


「買えたみたいだな」


私達が話しながら時間を潰していると、横から声をかけられた。私は顔をあげる。顔を上げた先に居たのは零夜。右手にはコーヒーらしきものを持っている。


「そっちは何買ってきたの?」

「飲み物。朝から何も飲んでねぇからな」

「よくそれでいれたね?」

「今更だし、たまたまだ。今日は忘れただけだ」

「ふーん」


私はどうでもいいように返す。私達は荷物を持って立ち上がる。


「それで?次はどうするつもりだ」

「私、私服買いに行きたい。他のみんなはどう?何かしたいことある?」

「優月先輩と一緒で私も服欲しいー」

「私は優月の目つき役でついていくわ」

「ちょっと〜?千波弥ちゃん?そんなに私って信用ない?」

「服に関しては全く。センスないじゃない」

「確かにな」

「零夜まで!?」


幼馴染の二人が背中から狙い撃ちされた。私は二人に突っかかる。二人はそんな私のことを無視して、他のみんなに問いかけた。


「他は?」

「私は服はいいですね。そこまで必要になってませんから。亜未ちゃんは?」

「私も服はパス。そちらの姉妹は?」

「私はどっちでもかなぁ。璃空が行くのなら行くけど」

「・・・少し気になってるのがあるので行きたい」

「みたいだから私達は服の方に行くよ。男子達は?」

「どうするか・・・」


三人はどうするかと話し合っている。流石に入りづらいか。女子の中には。・・・まぁ、私は女子の格好をしているだけだけど。


「あ、真は私と来てください」

「へいへい。というわけで先に抜ける。二人は?」

「俺も一応優月の監視に回るわ。こいつの服センスは信用できんし」

「そんなに!?」

「「そんなに」」

「それなら光樹。私と来なよ」

「ならそうするか」

「・・・決まったみたいだな。昼まで自由でいいか?」


零夜の言葉に私も含めて、みんなが頷いた。私達は頷いて、それぞれ別れる。お昼までそれぞれのしたいことをする。


私達は別れて、それぞれが行きたいところに向かう。私達は服屋に向かう。ただ、後ろから零夜と千波弥のことをジト目で見ながら。その視線に気づいたのか二人は振り返って私のことを見る。


「お前一人で任せたらどうなるか分からん」

「そうよ。それほどまで壊滅的なのよ」

「そんなに・・・?」

「本当に酷いのよ。水雫ちゃんはまだ分かるんじゃない?」

「あ、あー・・・。そうですね・・・本当に酷いです物ね・・・。零夜先輩や千波弥先輩が居ないと本当にダメじゃないですか・・・。私服に関しては」

「水雫ちゃんまで!?」

「ごめんなさい。でも、今までのことみたらそう思います・・・。零夜先輩達の言うこと聞くべきですよ・・・」

「どれだけ酷い・・・」


璃空ちゃんの小さな呟きが私に刺さる。

そんなに酷かったかな・・・?

私自身は普通だと思ってるけどみんなから見たら違うみたい。

私達は服屋にやってきた。


「で、何が欲しいんだ?」

「言ったじゃん。私服だって」

「・・・どんなのだ」

「ワンピース。前のが着れなくなったから」

「ならさっさと行ってこい・・・。千波弥、頼んだ・・・」

「えぇ」


千波弥が私の手を掴んで引っ張って連れていかれる。


「他には何が欲しいのよ?」

「上の服。私の服の傾向は知ってるでしょ?普段のような感じ」

「ダボッとした服装ね・・・」

「うん」


私達はワンピースを見ながらそんな会話をする。私はワンピースを見ていると、気になった色のワンピースを手に取って千波弥に見せる。


「珍しい・・・。まともなの選んだのね・・・」

「酷くない!?」

「事実よ。とりあえず着てきたら?私が上の服の方を探しておくから。半袖でいいのよね?」

「うーん、どちらかといえば夏でも着れる上着みたいなやつかな」

「分かったわよ」


私と千波弥は別れて、それぞれの目的に沿って行くべき場所に向かう。私は試着室に向かう。

私は試着室に入って今の服を脱いでワンピースを着てみる。


「久しぶりに来たけど案外行けるね。それに・・・私の好きな色だしいいかな。これなら色々できそう」


私は鏡に写った自分を見ながら、一人で呟いた。すると、外から声をかけられた。千波弥だ。


「持ってきたわよ。渡すついでに服装を見せて」


私はカーテンを開ける。カーテンを開けて千波弥のことを見ると、少し驚いていた。


「普通ね。それとはいこれ」

「ん。こういう色じゃん。私が好きなのは。青とかそう感じの。あとは白もか」

「女子で言うのなら清楚系ね。とりあえず着て確かめなさい」

「うん」


私は千波弥から受け取って、カーテンを閉める。カーテンを閉めてから今のワンピースを脱いで掛け直す。かけ直したあと、さっきまで来ていた服をきて、その上から羽織る。


ダボッとした服は私を隠す。下も中々に長くて、今履いている半ズボンがほとんど隠れるくらい。

これで帽子を被ったらいいかな。

そんなことを思いながら私は服を脱ぐ。それをハンガーにかけ直して、試着室から出る。


「どうするの?」

「両方とも買う」

「それなら先に出ておくから。零夜を待たせるのも忍びないし」

「おけ」


私と千波弥は別れた。私は会計に、千波弥は外に向かう。私は千波弥のことを見送ってから会計に向かっていった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ