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八十七話目



「それじゃあ毎度恒例、テスト期間天文部勉強会ー」

「・・・優月ちゃん、面倒くさくなってません?」

「仕方ないでしょ。私が始めたことだから仕方ないけど、ずっと音頭を取るの私なんだよ?流石に適当に済ましたくなるの」

「・・・因果応報」

「・・・自業自得」

「そこ、幼馴染二人うるさいよ」


私はビシッと指をさして千波弥と零夜に注意する。二人はどこ吹く風といったふうに肩を竦めた。千波弥も零夜も私の扱いを知ってるから雑い。


「毎回そうだけど互いに教えあってよー。特に後輩。多分先輩は答えてくれるよ!多分」

「多分を二回もいう必要ありますか!?流石に二回も言われたら不安になるんですけど!?」

「はいはい。教えてくれる教えてくれるよ。中等部まとめ役。ほら、始めた始めた」

「なんか扱い雑くないですか!?」

「そんなこといいから始めるよー。ともかく中等部と高等部に別れてやるよー」


私は後輩の言葉を無視して、今日来ている部員の子達に呼びかけた。私が呼びかけたことにより皆は中等部と高等部で別れた。


「それじゃあ怜奈先生も聞かれたらお願いします」

「分かったよ。私はここに座ってるからなにかあったら呼んでね。多分中等部と高等部の一部なら教えられるから」

「お願いします」


私は顧問である怜奈先生にお礼を言ってみんなの方に、高等部の方に混じる。皆それぞれしたい教科を出して早速とばかりにとりかかる。私も数学を取り出して机の上に広げる。私はしながら癒音ちゃんに気になったことを聞く。


「ところで癒音ちゃん。璃空ちゃんは大丈夫なの・・・?」

「え?何が?」

「その、テストのこと」

「?あの子いつも満点取ってるけど?」

「あ、そういう意味じゃなくて教えることできるのかなって・・・。勝手なイメージ、感覚派な気がしてて」

「あー、そういうこと」


癒音ちゃんはチラッと璃空ちゃん達中等部の子達の方を見た。私もつられて中等部の子達の方を見る。中等部の子達は璃空ちゃんの近くに集まって何かしている。見た限りだと璃空ちゃんが皆に教えてるような・・・。


「あの子、ハイブリットだから。感覚派でもあるけど理論派でもあるんだ。だから多分問題ないよ。けど・・・専門的なことになるとロジックでは難しくて教えることはできないって本人が言ってたよ」

「つまり普通の数学とか国語とかは問題ないってこと?」

「そう。そっちなら簡単に説明できるって言ってた。てか、愚痴られた。皆から教えてって言われるから自由な時間が少ないって」

「・・・人気だねぇ・・・」


私は癒音ちゃんから璃空ちゃんのことを聞いて呟いた。癒音ちゃんは苦笑いしながら勉強を進めていく。


「零夜くーん、ここ分からないんだけど・・・」

「あー?どこだ?」

「ここ。ここの微分の部分が分からないんだけど・・・」

「あー、そこはな・・・」


零夜に聞くと、零夜は私の隣にきてノートに解き方を書いていってくれる。私はそれを見ながら分からないところを聞く。すると、それのことも教えてくれる。


「あー、なるほどね!ありがとう!分かったよ」

「ならいい。代わりになんだが国語のここの部分って分かるか?お前どちらかといえば文系よりだっただろ?」

「どこー?作者の言いたいことを述べない的なやつ?書き抜きならあまり言えることはないんだけど・・・」

「書き抜きじゃない。お前が言った通り作者の言いたいってやつだ」

「あーね。確かにそれめんどいよね〜。私もたまに困るし。で、どれのやつ?」

「この作品だ」

「あー、めんどいやつ。まぁ分かるけど」


私はさっき数学を教えてくれた代わりに国語を教える。零夜の言った通り私が得意なのは文系だから。逆に理系が少し苦手。赤点とまではいかないけど最近は理解が遅れつつある。


「助かった」

「ううん、大丈夫だよ」

「零夜ー。こっちも分からないから教えてくれー」

「ほら、呼ばれたよ」

「あぁ」


零夜は私の元から離れて、橋本くんのほうに行った。私の元から零夜が離れたあと、水雫ちゃんが私の元にやってきた。


「優月せんぱーい。私も国語で分からない部分があるので教えてくださーい」

「水雫ちゃん。どこが分からないの?」

「ここです。ここの登場人物の気持ちが分からなくて・・・」

「あー、それはね・・・」


私はさっきと同じように水雫ちゃんに教える。それに、私達も通ったところだから答えも知ってる。だから教えることも容易い。


「ありがとうございます!助かりました!」

「ううん、大丈夫だよ」


水雫ちゃんは私の元から去って、さっきまで座っていた場所に戻って行った。私は教えたくあと周りを軽く見てみる。中等部の方も順調に教えあっている。怜奈先生の方にも何人か行っている。


「あれだね。毎回やってるからなんとか運営できてて良かった」

「年に4回。それに5年間やってますからね」

「そうだね。だから慣れてくれたってのもあるんだろうね。問題は卒業して続くかなって感じかな。まぁ解体させてもいいんだけどね」

「それは後輩に頼んだらいいじゃん。それに始めたのは優月でしょ。卒業のタイミングで決めたらいいじゃん」

「・・・それもそうだね」


私は亜未ちゃんと由理子ちゃんと話す。息抜きもかねて。確かに私が始めたから自由に今はできてるけど、これからは後輩に託さないとだからね。それこそはやくて水雫ちゃん。次に今、中等部を纏めてるあの子かな。


私は今の和気あいあいと勉強しあっている様子を見て静かに微笑んだ。





本日も数あるWeb小説の中から私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも週2投稿を掲げて頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします!


よろしければ是非、下の評価マークを☆☆☆☆☆➞★★★★★にしてください!


では次回の話しでお会いしましょう!

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