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八話目





昨日、私達はボーリングの後、あそこの施設にあるスポーツ?を色々回って楽しんだ。そして、今日はその翌日の日曜日。今日は本来外に出かける予定はなかったんだけど、この前の非日常(イレギュラー)によって起きたことに対する対策を練ることにした。


だから、今日は集まりはするけど遊ぶよりも相談とかの方になるのかな?


今日集まるのは私がこう(女装)していることを知っているメンバー、つまり幼馴染の零夜と千波弥で集まることになっている。あとは、私の買い出しも兼ねて。


この後、私は家を出て3人で決めた集合場所に向かう。けど、その前に私はいつもの服装(女装)じゃなくて、昔の服装(男装)に変える。


といっても女装としても見ても違和感ない服装にはなりそうだけど・・・。


いつもの服装、それこそ昨日の服装だと、上はスウェットシャツに、下はクロップド丈で白色のスカートだったね。


でも、今日は上は紺ブレ、下は黒色のデニムでショートパンツ。そして、最後にキャップを被り、荷物を肩にかけて外に出る。


私は帽子を深く被って、あまり人に見られないように早足で集合場所に向かう。集合場所に向かうと既に2人はいた。


「・・・・・・お待たせ」

「来たか。優月」

「昨日振りだね、優月」

「・・・ん」


僕は待たせた2人に一言告げる。2人は僕に微笑みながら言葉を交わす。僕はそれに対して右手でキャップのつばを掴んで少し下げながら言う。


「千波弥にも言ったが、母さんに言ったら連れて行ってくれるようになったから」

「近くで待機してくれているみたいだからね。それでミオンまで行くから。その方が優月もいいでしょ?」

「ん」


僕は学校の時とは違って短い言葉で返事を返す。この2人なら僕の本来の姿の方を知っているから、“あの日”以降の話し方でも問題ない。わざわざ2人にまで気を使って学校での姿をする必要がないから。


僕達は零夜の後を着いていく。零夜は場所を分かってるけど、僕達はわかってないから着いて行くことしかできない。


僕達は零夜に着いていって、零夜のお母さんこと僕達の学校の理事長が待ってる場所に着く。零夜のお母さんが運転席の窓を開けて僕達に告げる。


「零夜は助手席に乗りなさい。優月くんと千波弥ちゃんは後ろの席に」

「あぁ。・・・そういうわけだから2人も乗ってくれ」


零夜が後部座席のドアを開ける。零夜は開けた後、後ろから回って助手席に乗る。僕達も乗らせてもらう。先に千波弥が乗って、僕も続くように乗る。


「お願いします、美雪さん」

「・・・・・・お願いします」

「えぇ。シートベルトはした?それじゃあ行くわよ」


美雪さんは僕達の方をミラーで確認して車のエンジンをかける。そして、車を走らせる。走らせる中で、美雪さんは昨日のことについて聞いてくる。


「昨日は大丈夫だったの?優月くん」

「ん。皆の前だし、特に何も無かったです」

「そう・・・。零夜達は見ていてどうだったかしら?」

「特に何も無かったと思いますよ」

「あぁ。特に何かあった感じはないな」

「そう・・・。それなら良かったわ。それと零夜。送迎はするから終わったら連絡しなさい。向かいに行くわ」

「・・・あぁ。了解」


それからは車で移動していたけど静かだった。誰も喋らず、ただただ車を走らせていた。そして、車が今日来る予定だった複合商業施設ミオンに着く。ここはモール型ショッピングモールで、映画、ゲームセンター、服屋に本屋などなど様々なお店が入っている。


「ありがとうございました」

「・・・ありがとうございます」

「それじゃあ、母さん。また後で」

「えぇ。しっかり話しなさい。また後でね」


僕達は車から降りてお礼を告げた。美雪さんは車の窓を開けて答えて、エンジンをかけて去っていった。僕達はそれを見送ってミオンの中に入っていく。


「昼時だし先に飯にするか?」

「そうだね・・・。それがいいだろうね。優月もそれでいい?」

「ん。それでいい」


僕達はエスカレーターを使って1階に降りていく。1階に降りて、1度外に出てフードコートの中に入っていく。ここのフードコートは1度外を経由しないと入れないからこうするしかなかった。


それから僕達はそれぞれが好きな昼食を買ってきて空いていた四人席につく。僕の隣に零夜が座って、向かい側には千波弥が座る。空いた席には僕達3人の荷物を置いておく。


ちなみに昼食は、僕がラーメン。零夜がお肉料理で、千波弥がオムライスだ。僕達は手を合わせ、「いただきます」を言ってから食べ始める。僕達は、食べながらどうするかを話し合う。


「で、優月。様子見するのか?」

「確かにそれは気になるね」

「ん。一旦様子見。だけどボロは出さないようにする」

「まぁそれが妥当だろうな」

「そうね。私達が庇えばそこから小学の頃のことを気づかれる可能性があるからね」

「ん、そう」


僕は察しのいい2人にはいつも助かっている。“あの日”以降、口数が少なくなった僕のことをちゃんと理解してくれるから。


「昨日は何か言われたりしたの?」

「一応・・・・・・言われた」

「何をだ?」

「・・・僕の味方だって。僕のことを助けたいって」

「・・・助けたい・・・・・・ね」

「大きくでたな・・・」


零夜と千波弥は苦虫を噛み潰したような表情になる。実際、零夜や千波弥は助けようとしてくれたけど、ダメだったから余計にそう思ってしまうんだろうね・・・。


僕がもう少し強かったら・・・。


「・・・・・・俺達にして欲しいことはあるか?」

「ううん。対応を変えると何かあったと思われるから。だから・・・」

「いつも通り・・・ね」

「うん・・・・・・」

「・・・・それが優月の望みなら、俺からは何も無いな」

「私も・・・そうね」

「ごめん、2人とも。・・・・・・迷惑かける・・・」


僕が俯きながら2人に言うと、2人は声を合わせて僕に言ってくる。


「「気にするな(しないで)」」

「2人とも・・・・・・ありがとう」


僕は少し微笑んで2人に告げる。すると、零夜はサムズアップしてきた。けれど、千波弥は何故か横に顔を逸らした。耳が少し赤に染まってるように見える。


「千波弥?大丈夫?」

「う、うん。大丈夫だよ・・・」

「?」

「千波弥もそうだが・・・大変だな」

「?何が?」

「・・・・・・はぁ・・・」


僕は何故か零夜にため息を吐かれた。







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