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七十八話目



「はい。みんな、注目!」


東野さんが事務所に居た人達に呼びかける。事務の人達は、パソコンから顔を上げて私達に注目した。すると、ほとんどの人は納得したようで頷いたりしている。


「今日から三日間手伝ってくれる2人よ。1人は癒音ちゃんで皆知ってると思うから紹介はしないわよ。もう1人が癒音ちゃんの学友の音坂ちゃん。音坂優月ちゃんよ。こっちに配属するとか倉庫のほうとかは決めてないわ。こっちになったら皆、教えてあげてちょうだい」

「よ、よろしくお願いします!」


私が東野さんが言い終えたあとに続けて、礼をしながら言う。そしたら、皆さんもよろしくと返してくれた。ただ、私が少し言い淀んだからか、初々しいね〜とかいう声も聞こえた。癒音ちゃんはその言葉を聞いて、私のことを見てから苦笑い。私は癒音ちゃんのことをジト目で見つめる。


「ともかく!みんな頼んだわよ!基本的には両方とも手伝ってもらおうと考えているわ。そのところ理解しててね、2人とも」

「はい!」

「分かってるよ。それと分かる範囲でなら優月ちゃんに教えてもいい?」

「本来はダメって言うのは理解してるのかしら?」

「当たり前でしょ。それにその言い方的にはいいってこと?」

「そこら辺も社長から言われてたわ。きっと貴方がそう言ってくるだろうということでいいって言ってたわよ。だから私は許可を出せるわけだけど。あまりでしゃばらないこと。これが譲歩よ」

「分かった」


癒音ちゃんと東野さんが私をそっちのけで話を進めていく。私は終始ポカンと呆けており、何のことだか分かっていない。そんな私を横目に話は進んでいき、東野さんがこちらを向いた。


「ごめんなさい、話がよく分からないわよね。わかりやすく教えるから」

「あ、はい。お願いします」

「簡単に言うとね、癒音ちゃんが貴方に教えるといった感じよ。この子なら私達がしていることをよく知っているからね」

「あ、なるほど・・・」

「そういうことだからね!任せてよ!」


癒音ちゃんが胸を張って言ってくる。

張る胸なんてあまりないくせに・・・。

私は癒音ちゃんのある部分を一蹴してから、そんなことを考える。そしたら、両頬を癒音ちゃんに挟まれた。


「むぐっ・・・。なに・・・?」

「優月ちゃん、今、私の胸を見て張る胸もないくせにって思ったでしょ」

「・・・なんのこと?」

「優月ちゃん、顔に出やすいからね。顔に書いてあったよ」

「・・・気のせいじゃないかな?」

「間がある時点で答えてるものでしょ」


私は癒音ちゃんから目を逸らす。癒音ちゃんはジト目で見てくるけど、目線を合わせないように泳がせる。とはいっても、癒音ちゃんが私の両頬をおさえているから顔自体を逸らすことはできないけど。


「はいはい。それは休憩時間にでも話し合っちょうだい。倉庫にいるみんなにも挨拶しに行かないといけないんだから」

「・・・ここまでか。分かりました。ほら、優月ちゃんも行くよ?」


癒音ちゃんは東野さんに止められて、渋々私の頬から手を離した。癒音ちゃんが手を差し出してくる。

なんというか、皮が厚いね・・・。昨日伝えて今日でこれ。そしてこの変わり身。なんだかなぁ・・・。

私は手を取らずに、東野さんのあとをついていく。


「さてっと、この時間なら皆はきっとあそこね。2人ともついてきて。倉庫に行くわよ」

「はい」


私達は東野さんのあとについて倉庫の方に向かう。倉庫の中に入ってどんどん進んでいく。一昨日に通った場所は通らず、棚と棚の間を進んで反対側までやってきた。反対側にも事務とは違った部屋がある。東野さんはそこのドアに手をかけて中に入る。私達もあとを追って中に入る。中にいた人の視線が私達に集まった。私は少し過去のことがよぎって体をビクッとさせた。


「皆、今日から三日間手伝ってくれる2人よ。既に事務の方には紹介したわ。1人は癒音ちゃん、もう1人が音坂優月ちゃんよ」

「よろしくお願いします!」


私はさっきと同じように挨拶を行う。こっちの人達も事務の人達と同じで返してくれる。癒音ちゃんも礼はするけど、声に出してない。


「一応癒音ちゃんがいるからある程度は大丈夫だと思うけど何か聞かれたら答えてあげてね」


東野さんがこの部屋にいる、倉庫担当の人達に伝えた。それぞれ返事を返すなり、頷くなりして肯定の意を返していた。


「それじゃあ、2人は今日はこっちの倉庫の方についてもらおうかしら。何か困ったことがあればここに居る人に聞いてね。私は色々とすることがあるから。それじゃあ、頼んだわよ」


東野さんが高い地位にいるからかみな、返事を返した。東野さんは部屋から出て行って、私達は部屋に残された。すると、中にいた1人が話しかけてきた。


「とりあえずは荷物をトラックに乗せるのを手伝ってほしいんだ。今日も多いから早くに終わらせよう。僕についてきて」


私達はその人について倉庫に出た。






本日も数あるWeb小説の中から私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも週2投稿を掲げて頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします!




よろしければ是非、下の評価マークを☆☆☆☆☆➞★★★★★にしてください!




では次回の話しでお会いしましょう!

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