二十七話目
私達は棒を横にして、棒から手を離して休憩している防衛組の方に集まる。けど、やっぱりというべきかお互い健闘しあうけど次の戦い方の話しはしない。私はそんな攻め側に回っていた男子達のことを、少し軽蔑の目線を向けていると零夜と由理子ちゃんが声をかけてくる。
「お疲れ様ですわ。零夜くん達も」
「由理子ちゃん。ありがとう!けど・・・」
「おう。まぁ、あの様子じゃなぁ・・・」
「・・・・・・分かってるのかな?対策してくることに」
「無理じゃね?あの様子なら」
「そうだな。だからまぁ、俺達だけでもどうするか決めようぜ」
「・・・・・・そう・・・だね」
私は未だに話し合わずに盛り上がっている集団のことを見ながら、橋本くんの言葉に返事を返す。それに合わせて、亜未ちゃん達も頷いて、私達は円になる。私達は円になって次の、二回戦目はどう対策されるか、どう攻めればいいかを話す。
「少なくとも両サイドからは警戒されますわね」
「そうだな。それで守りを崩されたんだから」
「となると正面か、回り込んで後ろからになるな」
「正直、正面はあっちで盛り上がっているバカ達に任せていいんじゃない?」
「うん。私も悪いけどそうするのがいいと思う」
私は亜未ちゃんの言葉に同意する。私はすこし顔を上げて時間がないのに盛り上がっている皆のことを一蹴してからまた話し合いに戻る。
「そうなると俺達は回り込んで後ろから崩す感じか?」
「それが手っ取り早いと思いますわ」
「ただ気づかれないように回り込まないといけないからね・・・」
「それはこっちの腕の見せどころだ」
橋本くんが肘から曲げて、右腕を左手で叩く。
「ちなみに守り側からして後ろから攻められるってどうなの?」
私は守り側の亜未ちゃんと由理子ちゃんに聞く。すると、二人は途端にげんなりした顔になって答えた。
「やる分にはいいのですが・・・」
「やられたくはないね・・・・・・」
「そ、そっか・・・」
私は少し声を低くして、いやな顔をして言う2人に対して苦笑いをしながら返す。零夜達男子もそんな2人のことを見て苦笑いをしている。そうして2人に対して苦笑いしていると、2回戦目の開始を促す放送が入る。
『2回戦目を開始します。開始位置についてください』
私達はその放送を聞いて円を崩す。
「それじゃあお互い完勝目指して頑張ろー!!」
私がそう5人に言って私達は、守り側と攻め側の所定位置に戻っていく。私達は1回戦目のときと同じように横線に沿って一列に並ぶ。
───よーい・・・・・・ピッ!
私達は走り出す。でも、案の定横は対策されていたようで攻めれそうになかった。逆に亜未ちゃん達が言った後ろはあまり固められてない。そもそも来ないって思われてるのもあるんだろうね、きっと。
「3人とも前と横でごった返している間に後ろに回り込むよ」
「はいはい。真、光樹行くぞ」
「言われなくても」
「分かってるって」
私達は正面とサイドで攻めあっている間に皆の後ろを通って行く。皆が前でやっていたから特に妨害されることなく回り込めた。けど、数人はこっちにさいていたから私達も少し攻めずらくなっている。
今は藤宮くんと橋本くんがどうにかしてかわそうとしている。私と零夜も行こうとするけど妨害され続けてるから少し後ろに下がっている。
「攻めづらい!」
「チッ・・・!真、光樹どうだ!?」
「無理だ!上手いこと防がれる!」
「流石にキツイぞ」
零夜が舌打ちをして、私達の前で攻めあぐねている2人に聞く。聞いたけど2人も見ての通り、棒の方に行くことはできないって。私はどうすればいいか考える。
(後ろには私達しかいないから相手は3人だけ。この場合どうしたら・・・。なにか使えるものは・・・・ないか。開けてるのは空だけ・・・)
私がそう考えていると不意にふざけてるけどやる価値はある方法が頭に流れてくる。
(!けど・・・失敗したら・・・・いや、そんなこと考えたらダメ!やれるならやってみる!アイツに言われたことだ・・・!そうなると・・・零夜だ!)
私は顔を上げて周りを見る。そして、零夜にアイコンタクトを送る。零夜は私の考えを全ては読めないけどなにか考えてる事は分かったみたい。
「零夜くん!」
私は零夜の名前を呼ぶ。そうして私は走り出す。棒のある方に向かって・・・・・・ではなく零夜の方に向かって。
「優月!?」
零夜は驚く。私に棒じゃなくて零夜に走って向かうことに。
「零夜!飛ばしてっ!」
「飛ばしてって・・・お前、まさか!」
「ほら、行くよ!」
「ッ・・・!後でどうなっても知らねぇからな!?っらぁ!」
零夜は文句を言いながらも私の意図を読んで手を合わせて、乗りやすいのうにしゃがんでくれる。私はその上に足を乗せる。零夜はそれを見て思いっきり私の事を棒の方へと飛ばしてくれる。
「!?優月!?」
「あっははっ!さっすが零夜くんだ!」
私が零夜によって飛ばされて、棒に上から向かっていく私を見て千波弥が驚いた声をあげる。その中には心配の声も混じっている。
私は飛ばされたことに対して笑いながら棒の方に向かっていく。私は男子にしては体重はとっても軽い。女子に背負われるくらいには。
「もらうよ!えーい!」
私は棒に近づくに連れて棒の方へ手を伸ばす。私は両腕を使って棒にしがみつく。
「あっはは!たのしー!」
私が予想もしてないところから棒にしがみついたからか敵味方関係なしに動きが止まっている。見ている他の学年の生徒からは歓声があがっている。
私がしがみついたからか、少し棒が揺らぐ。が、やっぱり人一人分だから倒すまでには至らなかった。けど、動きが止まっている中動いてる生徒がいた。
「おもしろいことするな、うちの部長は!」
「こっちからしたら大分不安だったんだが?」
「まぁまぁ、零夜。そのおかげで俺達もこれてるんだからいいでしょ」
そんな事を言いながら棒へと近づいてきたのは私と一緒に行動してた零夜達だ。零夜が飛ばしたから、その後すぐに2人を連れてこっちにきたんだろう。
それを見たからか、止まっていた敵味方共に動き始める。けれど既に中に入り込まれているからその分に割く必要が出たから守りが手薄になる。だから、徐々に私達の組の攻めの人達が流れ込んでくる。
そうなると後は必然だ。棒が横に横にズレていく。そうしてとうとう横に倒れた。
私達の完勝だね!
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では次回の話しでお会いしましょう!




