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十九話目






「今年も例年通り天体観測もやるよ〜」


私はプラネタリウムが終わって皆が集合したところで呼びかける。この後はそのまま天体観測に向かう。3人か4人のグループに別れて、各々好きな天体を観測することになっている。


基本的には中等部と高等部で別れてグループを作ってもらってる。私がアンケートを作って、皆にそれを回答してもらって役職組で話し合って決めたグループ。


「ついてきてね!」


私はみんなを先導して、プラネタリウムを公演している場所から離れて天体観測所に向かっていく。


それぞれグループを分けたけど、何を観測するかは自由。だから何も決まっていない。考えるのがめんどかった訳じゃなく、親睦会も兼ねてる合宿だから。


「優月ちゃん。私達はどうする?」

「水金地火木土天海冥の惑星のどれかか、彗星とかじゃないですか?」

「そうですね。ちなみに先輩達は今までだと何をしたんですか?私は彗星関連と水星、木星ですね」

「私も彗星関連はやったね。惑星だと水星、火星、木星、天王星だね」

「同じく彗星関連に加えて水星、木星、冥王星だね」


私達は水雫ちゃんの問いに答える。私は今まで行った天体観測のことを思い出しながら言う。


(でも、今は冥王星はあの覚え方に入ってないんだよね〜。私は先輩から教えて貰って水金地火木土天海冥まで覚えてるけど)


「それじゃあ、彗星関連と水星、火星、木星、天王星、冥王星以外で選びますか」

「そうだね。そうなると惑星の中からになって、水金地火木土天海冥だと・・・・・・金星、土星、海王星だね」

「よくあるのは土星だよね。土星の環の部分の観測はよく聞くよ」


私がそう言うと2人は悩み始める。


(案外逆張りしてもいいかもね)


なんてことを考えながら歩みを進める。


私達は天体観測所に着く。私達は着いて、中に入っていく。中に入って私は指示を出す。


「それじゃあ班に分かれてね!多分前から入ってる人は分かると思うけど、まずは私達の班が手本としてやることになっているから!」

「各班大体30分程で交代ですわ。その間に自由に配布した紙にまとめてください」

「いいな、30分で交代だぞ。多少超えても問題ないが、超えると合図するからな」


私達、役職組が説明する。それこそ、高等部の私達は慣れたから、部長がいるグループが手本になるように伝統として引き継がれている。去年も詩雨先輩がやっていた。


今年は部長である私達のグループが。私のグループは高等部の中でも異様。基本的にグループは同学年で組むように調整していた。けれども、高等部には詩雨先輩と水雫ちゃんの学年が1人ずつ。だから組む人がいない。


だったら私達の学年から3人のグループを2つ。余った1人が詩雨先輩と水雫ちゃんと組む。で、その時に重視したのがコミュニケーション。2人と特に組んでも問題ない人。だから私になった。


「それじゃあ・・・・始めよっか。優月ちゃん、水雫ちゃん」


詩雨先輩の雰囲気が変わる。


(やっぱり詩雨先輩ってこういうのは厳格だよね。だからこそ、周りも気を引き締めてくれるからいいんだけどね)


「土星の環で、私がイラストを書くから」

「それじゃあ、水雫ちゃん。私達は気づいた事とかを箇条書きでもなんでも書くよ〜」

「は〜い」


私達は取りかかる。私は行動しながらみんなに説明していく。


「この後、皆にもやってもらうからね。まとめ方は自由だよ。班の皆で1枚に纏めてね。配布した紙質が違う紙があるでしょ?そっちにまとめて学校に戻ったら提出だからね」


私は詩雨先輩がイラストを書いている間に水雫ちゃんと一緒に気づいた事とかを書いていく。


例えば、遠目から見た土星の環は繋がっているように見えるけど、実際は沢山の石が周りで回っているだけ、みたいな感じで。


それから私達は30分かけてある程度書き終える。そして、それを軽く見せる。


「と、まぁ。こんな感じだよ。ここから私達は別紙のまとめ用の紙にまとめていくんだ。別にそのまま、まとめ用の紙に書いても問題ないからね?」

「それと、私と部長が回りながらどうしたらいいかのアドバイスをするから気楽にやってくれたらいいよ〜。私みたいにそこまで真剣にならなくても楽しんでくれたらいいからね!」


詩雨先輩が纏めるように言う。やっぱりなのか、こういうのに返事を返すのは中等部の子達だけ。高等部の皆は慣れてるから既に取り掛かってるしね。


私達は取り掛かるみんなの事を見て、残りの作業に取り掛かる。







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