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十八話目目






私達はこの付近にあった天体観測所とプラネタリウムがある場所に来ている。釣りの時と違ってこの場所には部員全員で来ている。


いくらある程度の常識があるとはいえど、18人も誘導するのはしんどかった。


「はい、というわけでプラネタリウム行くよー。遅れないようにね〜」

「中等部1年生や途中入部の人はしっかり見ておいてください。天文部なので星のことは多少は知っておく必要がありますから」


私と由理子ちゃんが部員に伝える。主に中等部とかの新入生と途中入部の人に向けて。これは毎年言ってることだから高等部の皆には申し訳ないね。けど、これも仕事だから。


「それじゃあ入っていくぞ。中の席は自由だからな」


零夜が先導して行く。私達は零夜の後を追って、プラネタリウムを公演するドームの中に入っていく。


私達は中に入る。すると、椅子がたくさんあって、ご自由にお座り下さいといった感じだ。今までと同じように、私は例年と同じ言葉を言う。


「それじゃあ自由に、迷惑にならないように座ってね。終わったら外で点呼するからちゃんと固まっていてよ?」


私が皆に伝えると、中等部の子達は返事を返してくれる。高等部の方は・・・頷いたかな?多分。暗いからハッキリとは見えなかったけど、まぁ大丈夫でしょ。


私がそう考えながらグループで固まって座りに行く中等部の子を見ていると声をかけられる。


「とりま、俺達男子は男子で固まっておくからな。優月と鷲峯で琴吹に軽く教えてやれよ」

「零夜くん?わ、分かった。それじゃあ、癒音ちゃん、水雫ちゃん行こっか」

「分かりました〜」

「えぇ」


私が零夜に言われた通り、癒音ちゃんと水雫ちゃんの手を引いて座席に向かう。向かっていると、伶奈先生が私を呼び止めた。


「私は上の方で皆のことを確かめているからね」

「あ、はーい。お願いしまーす」


私は伶奈先生に返事を返す。そして、改めて2人のことを引っ張って椅子に向かう。私は癒音ちゃんを私と水雫ちゃんで挟むように座らせる。


私達が座り少ししたら開演のアナウンスが流れる。


『本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。本日は、春から夏にかけての星となります。皆様、ご堪能ください』


アナウンスが切れると、ほんの少しだけ残って光っていた明かりも切れる。当たりは完全に真っ暗となり、少しするとプラネタリウムが開演した。


『まずは春の空になります。特に見つけやすいのがおおぐま座です』


アナウンスされると同時におおぐま座が分かりやすいように、星が線で結ばれる。


「あれがおおぐま座。北斗七星って言ったら分かりやすいかな」

「春夏秋冬関係なく見れるあの?」

「そうですよ。それがおおぐま座でもあるんです。そして近くに青白い星があるんですが分かりますか?」


アナウンスで説明されるよりも先に、私達がいおんちゃんに説明する。水雫は春の大三角について教えようと、おとめ座の一等星のことを探すように言う。


「もしかして・・・左下くらいある?」

「それです、それです。それがおとめ座の一番星です。名前は《スピカ》」

「・・・・・・擬人化された娘が所属していそうな星の名前ね」

「先輩、それはどうでもいいです」


私はつい言葉にしてしまう。けど、水雫ちゃんにバッサリと冷たく切られた。癒音ちゃんは苦笑いしているような声が聞こえる。


いいじゃん、アイバ。


「癒音ちゃん、その近くにオレンジ色の星、見える?」

「分かるよ。あそこでしょ?左斜め上くらいやつ」

「そうそう。あれが《アークトゥルス》。うしかい座の星で、春の夜空で特に明るい0等星だよ」

「0等星?」


私が星に、《アークトゥルス》のことを言うと癒音ちゃんが不思議そうに聞いてきた。それを私が答えるのではなく、水雫ちゃんが先に答えた。


「一等星よりも、だいたい2.5倍明るくて夜空で非常に目立つ明るさを持つ星のことです。うしかい座の《アークトゥルス》の他にもこと座の《ベガ》とかもそうですね」

「へぇー・・・」


癒音ちゃんは感嘆の声を上げる。


(こうやってちゃんと聞いてくれる人は久しぶりだな〜。以外と聞いてくれない人が多いし・・・)


私が嬉しさに浸っていると水雫ちゃんが次の、春の大三角の最後の星座について教えていた。


「そして、最後がしし座ですね。アークトゥルスやスピカよりも少し光の弱い星があるんですが分かりますか?」

「多分少し上の方にある青白い?白い?星のことかな?あ、ちょうど線が引かれたね」

「それです。それがしし座の二等星の《デネボラ》です。しし座の《デネボラ》、おとめ座の《スピカ》、うしかい座の《アークトゥルス》で春の大三角になります」

「それで、さらにその上の方に見える青白い星が《レグルス》。しし座の一等星だよ、癒音ちゃん」

「・・・・・・こうして2人から聞くと星にもちゃんと名前があるんだね・・・」


私達が春の大三角について説明を終えると、癒音ちゃんは驚いたような声色で深く言い放った。


その後も、似たような感じでアナウンスの放送に合わせて細かく説明したり、雑学を教えた。夏の星座に関しても、春の大三角の時と同じように説明していった。








本日も数あるWeb小説の中から私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも週2投稿を掲げて頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします!




よろしければ是非、下の評価マークを☆☆☆☆☆➞★★★★★にしてください!




では次回の話しでお会いしましょう!

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