百九話目
アウトレットにやってきて、私達はどこに何を見に行くか話し合う。アウトレットは普通に広いし色んなものがあるからどうするか決めきれてない。
「二人は何か欲しいものとかあるの?」
「私は特にないね。ここに来る前にいろいろと買ってるから。強いてあげるならアクセサリーとかかな。千波弥ちゃんは?」
「私は服と靴を見に行きたいわ。そろそろこのスニーカーもきてるみたいで・・・。そういう優月はどうなの?」
「私も服かなぁ。服と言ってもこっちのじゃなくて本来の服装のほうだけどね。衣替えの時にしていたら結構着れないやつが多くて・・・」
「それじゃあ靴と服だね。服は男女両方で、靴の会社とかは決まってるの?」
「特に決めてないよ。確か千波弥もそうだよね?」
「そうね。靴も服もメーカーはあまり気にしたことがないわ。気に入った靴で、性能が良かったらどこでもいいわ」
「なら目に付いたとこから行こっか」
癒音ちゃんがそうまとめて、私達は歩き始める。一番の目的は服と靴だけど癒音ちゃんが言ったアクセサリー関連のショップも目星だけつけておく。
私もアクセサリー関連は欲しいんだよね〜。ペンダントも欲しいけど髪留めが一番欲しいかな。
横髪がどうしても邪魔になったりするときがあるから留めておきたいんだよね。
私達はまず靴屋が目に入ったからそこに入る。中に入って、スニーカーのコーナーに三人で向かう。
「千波弥どーする?たくさんあるけど」
「この中から性能がいいのを探すのって中々骨が折れるのよね・・・。優月は私と一緒に探してくれないかしら?私が求めてるスペックはだいたい分かってるでしょう?」
「まぁね。いつもの?」
「えぇ。足に負担が少なくて動きやすい靴で、可能なら防水もってところよ。・・・これで癒音も探せるでしょう?」
「そのためにわざわざ言ったの!?」
千波弥は癒音ちゃんを何馬鹿なこと言ってるのみたいな表情で見ている。
「いやそんな顔しないでよ!?何馬鹿なこと言ってるのみたいな顔されても困るよ!?」
「でも三人で探した方が効率いいじゃない。だから言ったまでだけど」
「はぁ・・・探せばいいんでしょ、探せば。言っとくけどあまり期待しないでよ?」
「大丈夫よ。私が求めるものはあまりないのは分かっているわ。だからいつも妥協するのがオチね」
「特に防水がついてないことが多いね。まぁ防水はおまけみたいなものだから千波弥も納得してるんだけど」
私は二人より先に探しながら会話に入る。やっぱり今のところ防水がついてるのはないね。防水がついてない状態のはあるけど。
ある程度見終わったところで、私はさっき見つけた何個かのスニーカーを見る。千波弥が履く靴ってたいてい黒か白なんだよね。だからその色の靴ってなると一つしかなくなる。私はそれを持って千波弥のところに向かう。
「千波弥、これどう?ちなみに防水はないよ」
「やっぱり中々ないわね・・・。少し履いてみるわ」
「ん。写真は撮ってるからあとで型番とか必要なら送るから」
「分かったわ」
千波弥は話している間に私が持ってきたスニーカーを履いてその場で飛んだり少し歩いたりしてる。千波弥はそれが終わるとスニーカーを脱いで元の靴を履き直す。
「送っておいて。候補に入れておくから」
「あいあい。癒音ちゃんは見つかったー?」
「特にないね。千波弥ちゃんの言ってたものは何個かあったけど色がちょっと・・・」
「あー、私も見つけたけどなんていうか普段使いはあまりできないってのが多かったよね」
「そう!だからこっちは成果なしかな」
・・・成果無しって聞いたら某巨人を倒す漫画が出てくるのは私だけかな?
私は靴を戻してきてお店を出る。次は服屋かなと考えながら建物内を歩いていく。
すると、案の定目に入った次のお店は服屋さん。外から見る感じだと男女両方の服が取り揃ってるみたい。
「とりあえず先に優月の方ね。優月を一人で選ばせるわけにはいかないわ」
「え?どうしてなの?」
「私や零夜は知ってるんだけど・・・優月、服のセンスが絶望的に終わってるの」
「そ、そんなに・・・?」
「そうだね・・・。適当にこれと思ったのとったらすぐ却下されるくらいには」
「そうとうだね・・・」
「だから先に優月の服を選ぶわよ。希望の色は?」
「特にないかな。あ、でも今着れるズボンの色が黒のしかなかったからそれに合わせて欲しいかな」
「それなら黒一色か白の服ね」
「だね。半袖?長袖どっち?それによって変わるけど・・・」
「どっちでもかな。ていうかそもそも今の時期に長袖はあるのかな?」
「少ないけどあるんじゃないの?ともかく半袖で探してくるわ」
千波弥は少し離れたところで探し始めた。私も近くで白か黒の服で絞って探す。手に取って服の柄とか見ながら選んでいるけど、どれも納得できない。私が見ながら悶々としていると、千波弥が何着か持ってこっちに戻ってきた。
「これらはどうかしら?ちなみに向こうで癒音もほかの探してるわよ」
「とりあえず着替えずに、前におくから写真撮って。それでイメージするから」
「いつものね。分かったわ」
私は千波弥から一着ずつ受け取って服を前におく。その状態で千波弥に撮ってもらう。それをそれぞれ撮り終えたタイミングで癒音ちゃんも来た。服は二着ほど持っている。
千波弥が癒音ちゃんに促して私に渡してくる。私はそれを受け取って前にかざして写真を撮ってもらう。
「んー、どれもいい感じなんだよね・・・。多くても二着までにしておきたいしどうしよ・・・」
「なら私と癒音、それぞれ一着ずつ買えばいいんじゃないかしら?それなら二着ですむわよ」
「そうするしかないよねぇ。癒音ちゃんの方はこっちかな。んで、千波弥の方は・・・このグレーにしよっかな」
「あら珍しい。そのグレーのと白の服ね?なら買ってきたら。私達は服を戻しに行くから」
「うん、そうする」
私は服を持って会計の方に向かう。千波弥達は私が会計をしている間に服を戻してくれている。私が買い終えると出口のところで待っていた。
「それじゃあ次は私のほうね。優月は選ばないで。感想だけお願い」
「はーい」
私達は今度はレディース側の服が置いてあるほうに向かう。




