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闇の女神と光の女神

ライトとアレスは闇の神殿を進んでいきました。闇の神殿の地下を駆け抜けます。すると、禍々しい闇が輝く祭壇に辿り着きます。穏やかな夜のような闇が輝く中に禍々しい闇が輝く存在がありました。そこには一人の少女が居ました。


「闇の女神!お前の企みも此処までだ!今度こそダークを返して貰うぞ!」


アレスがそう叫んだら、禍々しい闇を纏った一人の少女が振り返りました。ダーク、それがアレスの妹の名前だとライトはアレスから聞いていました。闇の女神がダークを依代とし、闇の国の民を宝石に変えてしまったのだと。

ダークは妖艶に笑います。


「ご機嫌よう、勇敢な王子様。でも、貴方には無理よ。貴方の妹にはまだまだ使い道があるの。貴方にはまだ返せないわ。それに……」


闇の女神はライトの方を見ました。


「光の姫君を連れてきてくれてありがとう。私とした事が取り違えをしちゃったのよ。私に必要なのは光の王子ではなく、光の姫。光の国を支配するに必要なのは光の姫の方。そちらから出向いてくれるなんて助かるわ」

「?」

「光と闇は表裏一体。アレス、貴方が闇なら、地上には貴方の形をした光がある。私が闇の女神なら、地上には光の女神が居る。そして、ダークにも光の形がある。ダークの光の形は、ライト。貴女よ。貴女は光の女神の依代になれる素質を持っている。貴女を光の女神より先に支配すれば、光の国は私にまともな抵抗も出来ずに、私はすべてを宝石に変えられる。私の支配にセイントと言う王子は必要ない。ライトこそが私の支配に必要な鍵」


闇の女神はそこまで語り、手のひらから闇を生み出します。


「私にライトを差し出しなさい。それで世界は等しく闇に包まれる。闇がすべてを支配する」


闇の女神は闇を解き放ちます。それをライトの前に立ったアレスが赤い宝石で防御します。そして言いました。


「渡せるものか!ライトは私の大切な仲間だ!それより、私の妹と彼女の兄と民を返して貰うぞ!」

「まあ、なんて聞き分けの悪い子。貴方も今度こそ宝石になりなさい」

「ライト、気を付けろ!来るぞ!」


闇の女神の闇が二人に再び襲いかかります。闇を二人は赤い宝石で防ぎましたが、闇は精霊の力よりも強く、防御が間に合いません。二人は吹き飛ばされました。二人は黄色の宝石で回復しますが、闇が襲いかかります。二人は再び赤い宝石で防御しました。そこから青い宝石で闇を切り裂きます。魔法は闇の女神に辿り着く……前に闇に飲まれました。無限の闇が二人に立ち塞がります。闇は赤い防御を砕きました。闇が二人に触れる前、二人は闇を剣で切り裂きます。アレスは果敢に闇の女神へ攻撃を仕向けました。剣と青い宝石の同時攻撃。闇が弾けました。それを見たライトも続いて剣と青い宝石で闇を弾きます。


「光よ……闇に染まれ!」


どろり。闇がライトの足を掴みます。ライトの中に闇の女神の意思が入り込んでくるのがわかりました。

ライトは祈ります。お兄ちゃんを助けたい。アレスを助けたい。アレスの妹を助けたい。

祈りは3つの宝石に力を与えました。愛と幸福と未来の精霊達が眩く輝きます。その時、ライトに光が触れました。ライトの中に、光の女神の力が宿ります。光の女神は闇の女神を弾きました。


「お、おのれ、光の女神め、邪魔をするな!」


そう唸る闇の女神を、ライトは光の手で抱き締めます。光の手で掬い上げようとしたのは、アレスの妹、ダークの意思でした。ライトはダークの意思に告げます。

貴女のお兄ちゃんが貴女に会いたがっているよ。

貴女をずっと待っているよ。

その言葉に、誰かがライトの光の手を掴み取りました。闇の女神ではありません。それはダークでした。お兄ちゃんに……会いたい……。ダークはライトに抱き着きます。その時。


「アアアアア!!」


ぱりん。ぱーん。

弾けました。闇の女神の身体から、闇の宝石が弾き出されました。ダークは倒れます。ライトはダークを抱えています。ダークの中にもう闇の女神は居ませんでした。そこには可愛い少女が居ました。

アレスが駆け寄ります。アレスもダークを抱き締めます。そして、ポロポロ泣きました。やっと会えたね、ダーク。やっと、やっと取り戻せた私の妹……。アレスはライトからダークを渡されます。アレスは一生懸命ダークを抱き締めました。


ライトは兄妹の再会を見届けたあと、ダークから弾き出された闇の宝石を拾います。黒く輝く闇の宝石。それを、ライトの中に居た光の女神が受け取ります。


『ライト。アレス。貴方達のお陰で闇の女神を封印出来ました。闇の女神は本当は闇の国を見守る優しい女神でした。ですが、心はいつしか悪に染まってしまいました。闇の女神は私が預かります。彼女の悪が取り除かれた時、闇の女神は闇の国を守る女神に戻るでしょう。闇の女神が放った邪悪な宝石は消え、宝石にされた闇の国の民もこれから元に戻るでしょう。ライト、貴女はおうちに帰りましょう。セイントは元の姿で貴女を待っていますよ』


光の女神は、闇の宝石を抱えて、そう告げて消えていきました。その時、闇の国から太陽が明けるのが見えました。ずっと穏やかな夜のような闇に染まる闇の国が、闇の太陽に照らされました。

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