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不幸の精霊

黒い獣の宝石を退けながら、ライトはアレスに連れられ、穏やかな夜のような闇の海に辿り着きました。穏やかな夜のような闇の海には、不幸の精霊が居ました。不幸の精霊は二人を見るなり、魔法の刃を放ちます。二人は赤い宝石で防御しました。不幸の精霊は絶えず魔法の刃を放ち続けます。


「ひたすら防御するんだ。いつか精霊が魔力切れを起こした時にライトが魔法を撃ち込むんだ」


そんなアレスの話に、ライトは頷き、二人は赤い宝石で、アレスは哀の精霊の力で、ライトは愛の精霊の力で、不幸の精霊の魔法を防ぎます。

不幸の精霊は魔法の刃を撃ち続けていましたが、やがて魔力が尽き果てました。攻撃手段を失った不幸の精霊に、アレスが叫びます。


「今だ、ライト!!」


ライトは青い宝石に触れます。青い宝石から幸福の精霊が現れて、魔法の刃を放ちました。その一撃を受けた不幸の精霊は、青い宝石に変わりました。砂浜に落ちた青い宝石をアレスが拾い上げます。青い宝石はアレスを認めて、アレスの傍らを漂いました。


「不幸の精霊も取り戻したぞ!」

「やったね、アレス!」

「ああ、あとは過去の精霊を取り戻すだけだ。ありがとう、ライト」

「うん、良かったよ。それで、最後の精霊は何処に居るの?」


ライトがアレスに聞くと、アレスは答えました。


「かつて闇の女神を祀っていた神殿の入口に番人のように存在しているよ。闇の女神と私の妹もその奥に……」

「もうすぐ旅の終わりが近付いてるんだね。最後まで気を抜かないで頑張ろうね、アレス!」

「ああ、一緒に救おう!君の兄も私の妹も闇の国も!」


二人はそう覚悟を決めながら、穏やかな夜のような闇の海をあとにしました。最後、過去の精霊と、闇の女神が待つ闇の神殿へ、真っ直ぐに向かいました。

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