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十二話 なにが起きているのか?

 城内でいったいなにが起きているのだろう?


 あたしにはわからないけど、ただならぬ雰囲気を予感している。


 そして、柔和な笑顔を浮かべる目の前の料理長さんが、あたしの味方ではないらしいことに気がついた。


 ニホン文化に親しくない?


 たったそれだけ?


 あずきがないなんてウソだろうし、天草じゃなくても、なんとかなる。


 しかも、ディール様があんみつを所望しているのに、ニホン文化と親しみがないとはいわせないぞっ。


 なんてことを考えている時間はない。


 あずきの代わりになるようななにか。


 なんだろう?


「料理長さんは、そちらに向かわなくてもよろしいのですか?」


 とりあえず聞いてみた。

 

「ええ。わたくしめが参加したところで、たいしたお役には立ちませんので」


 そうだよね。この人はきっとこういう場面にやたらに慣れていて、しかものらりくらりとあたしの言葉を躱すばかり。


 わかっていても、それはかなりな不愉快でしかない。


「さてと。なにからお手伝いなさいましょうか?」


 うん。それならあたしも覚悟を決め直さなくちゃね。


「まずは、城内でなにが起きているのか、そこから聞いてもよろしいですか?」


 ふふっと、笑って見せる。


 ハッタリだけなら負けないぜ。


 つづく



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