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寿さんの雑記帳  作者: 寿
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突然ダンジョンが現れてモンスターのあふれる世界になったけど、当たり前に喫茶店を開いていたら無双レベルになった三条葵

はじめまして! 私、三条葵十六歳。わけあってみなさんの世界『現世』で、お茶とお菓子のお店『茶房・葵』を開かせていただきました!

ですが運命のイタズラでしょうか、開店早々の大地震。おまけに近所の小学校にポッカリ開いたクレパスから、異形の魔物が大挙来襲!

ですが三条葵、負けません!



みなさんに最高の一服を御提供するため、今日もお店を守ります!

カランカラ~~ン♪

「いらっしゃいませ、茶房葵へようこそ♪」

大地震以降、団体でいらっしゃるお客さま、ゴブリンさま方の御来店です。



初めの頃は人間世界になれてらっしゃらなかったのか、窓を破って侵入するわ玄関を壊して侵入するわと大変なお客さま方でしたけど、いまではもうすっかり紳士ジェントルメンそのもの。お行儀よく席に腰かけて注文してくださいます。

やっぱり初めて御来店いただいた際に、当店のマナーをブルドッキングヘッドロックで指導したのが功を奏したのでしょう。



ですが私が指導したお客さま、宝石のような石を置き去りに煙のように消えてしまったのはどういうことでしょう?

しかもその宝石のような石、摘み上げるとこれまた煙のように消えて、私の中にパゥワーがみなぎるような。そんな感覚に襲われたものです。



はい! ご注文ですね、うかがいます♪ 緑茶緑茶緑茶に羊羹、大福と葛餅。かしこまりました♪

厨房に戻って羊羹を切っていると、カランカラ〜〜ン♪ あら、こちらは新規のお客さま。

立派な体格に豚さんの頭。片手持ちのバトルアックスを振りかざして、困りますお客さま。

そんなお客さまに音速タックル♪ マウントを取ったら顔面パンチ顔面パンチ顔面パンチ!

嫌がってうつ伏せになったところを、胴締めチョークスリーパー♪



おっと力が入り過ぎ。ボキッていっちゃった。お客さまはエチケットを守れなかったのが恥ずかしかったのか、これまた霧になって消滅。お客さま、照れ屋さんなんですね♪

ですがマナーとルールとエチケットを守ってくださったら、茶房『葵』はいつでもお客さまをおまちしてますよ?



カランカラ〜〜ン♪

あらまたお客さまね。今度は首が長くて全身ウロコでびっしり。太っちょの胴体で背中に翼を生やして尻尾の長いお客さま。口からポッポッと火を吹いたりして。三白眼のお客さま。

あ、お客さま。店内で火を吹くのは困ります。そんなオイタをされたら、私……、私……。



とりあえずボディにガゼルパンチ。落ちた頭部に必殺アッパー。まだ懲りてませんね?

頭を∞に振って右フック左フック、連打連打のデンプシーロール♪

あら? このお客さまも高価そうな剣と宝石のような石を残して消えちゃった。

お客さまに逃げられるなんて、私、商才が無いのかな? クスン。



あ、お客さま。おあいそですね? 六百二十円です♪

ですから六百二十円なので、そのような高価な宝石は困るんですけど……。

他に持ち合わせが無いようなので受け取ったけど、あのお客さまはこれから先十年はロハで飲食決定よね。

顔の見分けがつかないけど……。



そんなこんなで、電気も水道もガスも止まった茶房『葵』。カランカラ〜〜ン♪

この店の常連、悪の組織ミチノック総裁、鬼将軍さんのご来店です。

「この辺りも電気が止まったのかね、店主よ?」

「薄暗くて申し訳ありません」

「なになに案ずることはない。先ほどウチの草薙先生がだね」



草薙先生というのはミチノックお抱えの剣術の先生。

「草薙先生がここいらを仕切っている魔王とやらにヤキを入れてだ。ミチノックと和平を結んだのだよ。明日にはライフラインも復旧できるし物資の運搬も可能だ。これがその証拠だよ」

ゴトリと置かれた大きな水晶。すると鬼将軍さんのそばにこんな文字が浮かび上がった。


鬼将軍

職業 魔王Lv99


Hp 99

Mp 99

悪どさ 97

趣味の悪さ 99

変態 99

スキル 一喝 民衆扇動



「鬼将軍さん、なんですか、これ?」

「おう、店主にも見えるか。これはステータスと言ってその者がどのような状態にあるのかをしめしているのだ。どれ、店主のステータスもみてやろう」

頼んでもいないのに人のすてーたすを見てくれる。それが鬼将軍と言えば鬼将軍なんだけど……

私のすてーたす見るなり吹かないでくださいよ!

「茶房店主! なにかねこのステータスはっ⁉」



なになに? なにかおかしかった?

「三条葵

職業 ストライク商人

Hp 99

Mp 99

打撃 99

投げ技 99

極め技 99

スキル ネックブリーカードロップ

ドラゴンスレイヤー

寝技全般

君はどこの暴走戦士かね!」

「やだなー鬼将軍さん、ちゃんと職業商人って書いてあるじゃないですか〜〜♪」

「ストライクって書いてあるべよ! ストライクって、見えねぇか、おい!」

「私、現世人じゃないからストライクの意味わっかりませ〜ん♪」

「一発キメるって意味だよ! わかってんだろ本当は‼」

「……鬼将軍さんの……エッチ」

「現世人じゃないとか言って、いらねぇ言葉は知ってんのな⁉ きったねぇぞこの! ストライクは打撃って意味だべや!」



街角に佇む小さな喫茶店、茶房『葵』。

そこはレベリングにうってつけのお店と、人は言う。

もっともそれは、猛者限定との話もあるが。

「いらっしゃいませ、茶房『葵』へようこそ♪ 新規さんですね? マナーとルールとエチケットは守ってくださいね♪」


だんだん『まほろば』キャラクターが登場するようになってまいりました。

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