1-4 まさかの初体験は、ママ!? あっ、でもこの身体は処女じゃなかった
現状報告。私は今、ベッドに押し倒されております。押し倒しているのはママ。
このままだと禁断の同性愛だけど、私の身体は葵ちゃん。ママと葵ちゃんは恋人同士だから、はたから見れば恋人同士がイチャイチャしてるって感じ?
いや、同性愛だからちょっと違うか……っというのはコンプラ的にアレ? どこにでもいる平凡なカップルの恋愛としておこう。いつも心にレインボー!
「いいでしょ……」
うわぁ、なんか私の身体をまさぐってきた。えーと、私の身体っていうか葵ちゃんの身体ね。まとわりつくように手を這わしてくるよ……っく、あ……!
「あああっ……、えっ……?」
思わず声が出た。なんで?
「ねえ、葵……やっぱり、身体は覚えているじゃない」
ママ……いや、唯依が私の耳元でささやく。吐息が熱い。
緊急事態発令です! 今から入れる保険はありますか? そういう問題じゃなーい!
ああ、これはヤバい、ヤバい、ヤバいっ! こんな時は、脳内データベースを緊急検索フル回転。きっと対処方法が見つかるハズ……って、「おちん棒×おちん棒」のシーンしか浮かばない。
ガールズラブ履修してなかったー!
「……んっ、ぁ……や、めて、ゆい、さん……っ」
「やめていいの? ほら、ここ、こんなに熱くなって……」
私の意識はパニック状態だ。頭ではわかっているのよ。でも、身体が反応しちゃう。そう、この身体! 私「大工原碧唯」の意思に関係なく、「佐藤葵」の身体が唯依を求めてしまうのだ。ダメだ……私には止められない。
「ん、んんーーっ……!」
「アタシの触り方、葵が一番好きな場所……記憶がなくったって全部、覚えてるでしょ?」
ママの指先が「そこ」に触れた。「ビクンっ!」と身体が跳ねる。ぼーっとしてきた。なんかよくわかんない。こんな感じ、初めてだもん……。
「濡れてる……」
「っ……、濡れて……えっ?」
濡れてたよ、ホント!? 初めて濡れたよ。濡れるって、こんな感じなんだ……。
というか服も下着も脱がせられて、私すっぽんぽんなんですが、いつの間に?
ニヤリとママが笑う。怖い、笑顔が怖いよ、ママ!
「入れるわね」
唯依の手には棒状の物体。私これから大人のアレでアレされちゃうの!? やめて、お願い。辞世の句がまだなの。ダメよ〜ダメダメぇ〜。
「うぐぅ……っ、ぶ、ぅ……!」
「ほら……やっぱり葵だ。アタシの大好きな、淫らな葵だよ……」
視界が真っ白になった。光が激しく点滅する。ポ〇モンショックで倒れそう。テレビを見る時は部屋を明るくして離れて……って、テレビじぇねーって!
「あ゛、あ゛ーーっ! う゛あ゛っ……!」
覚えているのは、ここまでだ。
気を失ったのか、寝落ちしたのか、気が付いたらベッドで寝てた。すぐ隣でママも寝てる。すっぽんぽんだよ、ママ。おっぱいデカいな、うらやましい。私も裸だ。服、着なきゃ……。
「あら、気が付いた? よかったわよ……」
ベッドから這い出ようとした私をママが引き寄せ抱きしめた。
「身体は覚えていたんだから、きっと記憶も戻るわ。また明日も……しましょう」
ママが微笑む。なんかママ的には治療の一環? 「いいことをしてあげている」つもり? 善意って怖い! 「地獄への道は善意で敷き詰められている」 って真実だわ……。
困ったことに私の身体、佐藤葵の肉体はママ……唯依との「次」を待ち望んでる。ママは当然ヤル気まんまん。色とりどりのオットくんが出番を待っている。もう、危険な予感しかしない。
それにしても、この身体……開発され過ぎてる。
このままだと私、エロい娘になっちゃうよ。それでいいのか、子供の教育! 責任とってね、ママ!
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