1-1 異世界転生キターーーーーーのか?
短いです。
次エピソードと合わせて読んでください。
目が覚めた。
天井だ。見知らぬ天井……とくれば異世界転生。
はいはい、お決まりのパターンね。アニメやマンガならここからチート能力発動で無双スタート、って流れだけど……。どう見ても普通の病院。病室のベッドの上。現実の世界だわ、ここ。
まあ実際に異世界転生なんか、しちゃっても困るしね〜。
とりあえず……体は動く。大丈夫みたい。
いやー、焦った、焦った。死んだかと思った。電動キックボード(名称自粛)危ないわ、マジで。
なんかゴロゴロしてたら、看護師さんが気づいて先生を呼んできてくれた。
年配の、「おじいちゃん」って感じの先生だった。
「やー、頭を打って大変でしたな。レントゲンもCTも異常はないですよ。少しコブができてますけど、そこは様子を見てください」
やっぱり頭を打って病院に運ばれたんだ。電動キックボード(名称自粛)許さん、絶対にだ!
「あ、そうだ、私を撥ねた……」
「ああ、自転車ですね。詳しいことはわからないけど、逃げたみたいよ」
「えっ……自転車? 電動キックボード(名称自粛)では?」
「る? るう? なんでしょ、それ?」
電動キックボード(名称自粛)を知らないなんて変な話だけど、看護師さんも首をかしげている。何その、昭和の化石みたいな反応。
おかしい……、たしかに私は電動キックボード(名称自粛)に撥ねられたハズ……?
「あおい……あおい!」
ママの声だ。
よかったー、来てくれたんだママ。
声のほうに視線をやると……ママ!? えっ、ママなの?
ママの顔なんだけど……若い、若すぎる! 病室の入り口に立っているのは私と同世代のピチピチした女の子。
……どういうこと?
やっぱり異世界転生? それとも死に戻り?
とにかく、何かとんでもないことになっちゃったみたい。どうしよう、私?
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