6-4 天国か地獄? 脅威!超大型セクシーパブ
予定になかった店に急きょ体験入店。
これも当時、実際にあった店がモデルです。
銭湯に来ているよ!
お風呂だから、もちろん全裸、すっぽんぽん。そして隣には美由ちゃん。
スリムだけど適度にバストもヒップもある。裸になるとスタイルのよさが際立つ。さすが私の嫁だね!
で、なんで銭湯にいるのかって?
じつは美由ちゃん家って、中野のボロアパートもビックリの風呂なし物件。もう何語かわからない外国人しか住んでない、超オンボロなのよ。
まあ……美由ちゃんも外国人といえば、外国人なんだけどね。
それにしても……大久保ってKーPOPとか、キラキラしたイメージだったけど、この時代だと違うんだね。
古い家も多いし、銭湯もあった。カオスな街って感じ。
えっ、だから何で私も一緒なのかって?
そんなの昨晩お泊りして、ズブズブしたからに決まっているじゃん。
一緒に私もお風呂入りたかったの!
「ねえ、美由ちゃん、今日はどうする?」
「気になる店があるの。ほら、昨日の『VELUTINA』と同じビルの店」
「ああ、なんか看板あったね」
「張り紙があったの『体験入店 時給5000円 全額日払い補償』ですって」
「なんか条件良すぎない?」
「私も何かある気はするんだけど……」
「いいよ~、美由ちゃんが気になるなら、行ってみよう!」
おっと、その前に、お風呂上りにフルーツ牛乳だ!
◆◇◆
というわけで本日も私と美由ちゃんは新宿区役所交差点付近のビルへ。
昨日とは逆に階段を上って2階へ。
ドーンと看板。80年代アニメ風の美少女キャラだ。店名は『ダーティ・エンジェル』。
元ネタは最強に大迷惑な美少女コンビのSFアニメかな? ジェー〇ス・キ〇メロンのSFドラマかも? どっちにしろSFだ、気になる!
「あ、体験入店の方? 入って、入って、ほかの子たちも来てるから」
入り口前をウロついていたらボーイさんがドアを開けてくれた。
中に入って、いきなりビックリ。広い! とにかく広い!
正面を向いたベンチシートが規則正しく何列も並んでいる。
私たちと同じく体験入店者かな? ぽつぽつと人がいた。
「うわぁ……映画館みたいだね」
「100席以上ありそう」
奥のドアから店長らしき人が入ってきた。
ワイシャツの上にお祭りハッピ。無駄に元気なハッスル系だ。
「体験入店のみなさん、説明しますので集まってくださーい」
わらわらと女の子たちが集まってきた。10人ほどいる。私より少し上くらいの世代が多いかな?
大学生は今、試験期間中だしね。
店長の話を整理すると、オールタイムおさわりOK。キスありで、下半身NG。昨日の『VELUTINA』より楽そうな気もする。
1回の接客は1人10分程度。次々と違う女性に交代するのが特徴らしい。
モロモロの説明を受けたあと、衣装と名札を渡された。
「体験入店の方は着替えたら、この名札を左胸のところに付けてください。名札の名前が今日のみなさんの名前です。マイクのコールなど、すべてその名前になるので、忘れないようにしてください」
「葵ちゃん、私『珠生』だって、読めないよ」
「私なんか『来海』だよ。慣れないなぁ……」
私も美由ちゃんも「アオイ」と「ミユ」に慣れちゃってるから、名前が変わるのは面倒くさい。
衣装に着替えて接客シミュレーションをしてたら、お姉さま方が続々と出勤してきた。
続々……続々……。本当に続々とやってくる。
そうだよね、お店が大きいってことは、女の子の数も必要だもんね。
『まもなく客入れ、準備確認。キャストは所定で待機。はい、照明、音響、切り替えて』
マイクで店長の指示。照明がピンク成分多めなクラブ風に切り替わった。
アゲアゲなトランスが大音量で流れ出す。
私たちはフロア後方、壁際に並んで待機だ。
ドアが開いた。夜6時の開店と同時に、お客さんが入ってくる。次々と座席が埋まっていった。
『珠生さんD6、珠生さんD6』
「あ、私、呼ばれた。行ってくる」
先に美由ちゃんの出番。A、B、C、Dで前から4列目、左から6番目の席だ。
おしぼりやポーチが入った小ぶりなカゴを提げて席に向かった。
『来海さんE18、来海さんE18』
私も呼ばれた。5列目の18番目。端っこの席だ。
A~Fの6列で1列18席だから全108席。煩悩の数と同じ。業が深いね〜。
「来海で~す」
私が座った席は若いサラリーマン。25歳くらいかな?
カゴから、おしぼりを渡す。
「乗って」
サラリーマンが手を拭きながら言った。
この店は客の膝の上に対面でまたがる形が基本。『ハッスルガール』のハッスルタイムでやっていたスタイルだね。
「失礼しま~す……あっ、え」
膝の上にまたがった瞬間、抱き寄せられた。
(んぐぅ……ちょ……、強引!)
いきなりキス。無言でキスとか、絵に描いたようなガツガツぶりだよ……。
「慌てなくても……」
肩ひもをずらして、おっぱいペロ〜ン。秒速で手が伸びてきた。私の胸をモミモミしている。
ふふふっ……このスーパーウルトラセクシーなBカップを堪能するがよいぞ。
『来海さんバック。来海さんバック』
「あっ、呼ばれた。戻らなきゃ」
「お、おう……」
手早く衣装を直して撤収。バックヤードに下がった。
『来海さんE3、来海さんE3』
メイクを直していたら次の出動指令が下った。
慌てて向かった席にはメガネのおっちゃん。
座るやいなや唇に吸い付いてきた。
さっきの若いサラリーマンより全然ガッついている。こういうのは年齢じゃないね〜。
「ちょっ、あっ……」
ドレスを脱がされた。勝手に脱がすなっちゅうの!
ぬちゅ、ねろねろぉねろねろねろぉ~
おっちゃんメガネが乳首に吸い付いた。そのまま舌で嘗め回してくる。
下手くそだよ、おっちゃん。またまた、こういうのは年齢じゃないのね〜。
「うえ~、イ〇ジン、イソ〇ン……」
バックヤードに戻ってダッシュで洗面所に向かった。
茶色いうがい薬でブクブク、ガラガラ。洗面ボウルに吐き捨てる。
『来海さんB11、来海さんB11』
えっ、ちょっとまだ、おっぱい拭いてないけど!?
ぬっちょり感を残したままだけど、大慌てで席にむかった。
「来海で~す」
「よろしくね」
30歳くらいの、ちょいポチャさんだった。少し話してからキス。
「上に乗ります」
膝の上に乗って、ドレスの肩ひもを……あっ、おっぱい拭いてなかった!
「おっぱい……湿ってますね」
「あ……私、汗かきなんです、ハハハッ……ハハハッ」
夜10時。
お店の営業は、まだまだ折り返しだったが、体験入店組の私たちは早上がり。
フロア後部から眺めると、店内の席は8割がた埋まっていた。
客の後頭部がずらりと並ぶ。そして男性の後頭部より一段高い位置に、こちらを向いた女性たちの顔も見える。
80人ほどの男の後頭部と、同じ数だけの女の顔。
ガンガン響くユーロビートに、男と女の喘ぎ声が混ざる。
ここは天国と地獄、どっちだろうね?
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