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令和のオタク女子大生が西暦2000年に転生したら借金少女だったので歌舞伎町で働きます  作者: 昼夜兼行


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6-3 地下2階の隠れ家的な店でズブズブしちゃう?

 しばらく回転寿司は食べたくない!

 そんな気分の私たちが、次に体験入店したのはセクシーパブ『VELUTINA』(ベルチナ)。

 新宿区役所交差点の近く。喫茶店なんかが入っているビルの地下2階だ。


 階段を降りていくと、「テレビで紹介されました!」と大きな張り紙。映画カントクが取材に来た様子が写真入りで飾られていた。

 令和でいうと、ヒ〇キンが来ちゃった感じ? 違うか、健全だもんね。


 正面入り口は開かなかったので、裏口を探す。

 ウロチョロしていたら、ドアを開けてボーイさんが出てきた。気配を察知したのかな?


「あ、体験入店の子?」

「はい、電話した者です」

「店長が説明するから入って」


 言われるままに店内へ……。思ったより広い。20席以上ありそう。

 例のHPの解説によると、元ピンサロがセクシーパブに業態替えした店で、内装も居抜きで使っているらしい。

 ピンサロはよくわからないけど、全席カップルシートの喫茶店みたいだ。


「体験入店の二人、こっちで説明するよ~」

 チョビ髭に蝶ネクタイで、いかにもな感じの店長さんに呼ばれバックヤードへ。事務所っぽい部屋で説明を受けた。


「経験はあるの?」

「はい。『SEXY CLUB ZUNDA』にいました」

「ああぁ……。じゃあ、大丈夫だね。あそこヤバいらしいもんな」


 おいおい、どんな評価なのよ『ZUNDA』って!?


「え〜と、ウチはダウンタイムじゃなくて常時おさわりOKね。おさわり上半身でキスOK。あと下半身は強制じゃない。交渉次第ってところだね」

「強制じゃない……というと?」

「指名がほしい子は、触らせているね。指入れまでは個人裁量でOKにしている」

「指入れ?」

「アソコに指を入れて……って、キミらも経験あるでしょ? うちは入店時に客の爪も切らせているし、消毒もしているから、まあ大丈夫だと思うよ」


 なんか説明が、いきなりハードモードになった。そして、そんな店から「ヤバい」と思われている『ZUNDA』とは……?

 

「指入れは、やらなくてもいいんですよね?」

「もちろんだよ。体験入店だしリラックスして気楽にやってくれ」


 そんなこと言われても、気楽にできんわぁ〜。


「葵ちゃんからは質問あるかしら?」

「えーと、さわられるのはわかりましたが、逆はどこまでOKなんですか?」

「逆……? ああ、そりゃまあ、男女逆でも同じだ。上半身はOKで下半身は裁量の範囲だと思ってくれ……あっ! ウチは替えのパンツなんて置いてないぞ。頼むから、ヤリ過ぎないでくれよ」


 あぁ……『ZUNDA』がヤバい店扱いされる理由、わかった気がする。


 説明を受けていると、お姉さんたちがゾロゾロと出勤してきた。

 タイムレコーダーにガチャンとしている。この業界は4店目になるけど、タイムレコーダーを使っている店は初めてだ。なんか高校の時にバイトしたのを思い出す。


 今回は体験入店なのでタイムカードはない。店長が出勤簿に名前と時間を書き込んだ。

 私たちの名前は、ひらがなで「あおい」と「みゆ」。そのまんまだけど、少し変えてみた。


 衣装を渡され更衣室で着替える。

 キャバドレスじゃなくて、やっすい感じのキャミソールワンピースだった。

 私はベージュで美由ちゃんは白。白が似合うよ、美由ちゃん。じゅるる……。


 そして夕方5時オープン。この手の店としては開店が早い。でも、開店から続々とお客さんがやってきている。さすが有名店だ。


 体験入店の私も呼ばれた。気合を入れてバックヤードからフロアに……って、店内が暗い! さっきまで普通に喫茶店の明るさだったのに、暗くしすぎぃ〜っ。


 暗闇に戸惑いながらも、指定されたテーブルにたどりつけた。端から順の番号なので、そこは助かる。

 待っていたのは、マッチョな青年だった。なんか「アニキ」っぽい。


「あおいで~す」

「なんだ、おっぱい小さいな」


 いきなりか! 開口一番、それなのか!? 

 私のスーパーBカップ、さわってみたらハマるぞ、絶対! さあ、もみやがれ〜!


 う〜ん……もまんのかいぃっ!

 常時おさわりOKなんで、ソッコーでガンガンくるかと思ったけど、逆。

 女性を横に侍らせて飲んでる感じかな? 常時OKだからといって、常時おさわりしているワケじゃないんだね。


 それにしても、この環境。ロングシートソファの座席は目隠し的なボードで囲われていて、座ってしまうと周囲から見えない。しかも照明は暗い。その気になれば、過激なサービスだってデキちゃうと思う。


『あおいさんバックです』

 そんなことを考えていたらにコールが入った。

 交代だ。私はバックヤードに戻った。


「体験入店の、えーと、あおいさん、準備できたら12番テーブルに入って」

「はーい」


 この店は40分1セット。フリーだと20分ごとに女の子が入れ替わる仕組みだ。

 指名の場合、女の子は指名客にベタ付き。交代しない。お客さんは指名嬢とゆっくりできるし、指名を獲った女の子も落ち着いて接客できる。

 とにかく指名! 指名が重要な店のようだ。


 12番テーブルにはネクタイ姿のサラリーマン。ちょっと若い。30手前くらいかな?


「あおいで~す」

「おっ、かわいい子だね。よろしく」


 わかってるねー。かわいいのよ、私。えっへん!

 やっぱりサラリーマンも普通に話をしてくる。営業? 私、何か売りつけられるの?

 10分くらい仕事の話を聞かされたあと、ようやく私は抱き寄せられた。


 キャミの上から胸をさわさわ、さわさわ、さわさわ……って、やっぱり胸はスルー? 手がキャミワンピから伸びた太ももに移動した。


「下、いいかい?」


 来たか、下半身!? 返事の代わりにドーンと脚を開いてあげた。

 さあ、おさわりなさい! ほ〜れほれほれ、好きなだけ、さわれ~い!   


「指名!」

 サラリーマンが指名してくれた。


 さっそくボーイさんを呼んじゃった。

 暗くて見えないから、ライターの火を掲げるの。どこの火祭りなの?

 飛んで火にいる夏の虫。ダッシュできたよボーイさん。その場で指名料と延長料金を徴収していった。

 指名で1セットが1万円。40分だと考えると、なかなかの値段だ。

  

「ありがとう~」

 お礼にチューしてあげたよ。

 どうも私は指名されるとチューしちゃうクセがあるみたい。『ZUNDA』でも指名常連のキヨピーやバキさんにチュッチュしてた。

 キス魔かな、私……って、あれ? 『ZUNDA』はキスNG店だったハズ。

 ヤバい店にしたの、私の可能性が高いんですけど〜、ひょえぇぇぇ!



 夜11時を過ぎた。この店は11時入店がラストで、深夜0時には完全閉店になる。


 体験入店の私と美由ちゃんは11時であがり。おちんぎんをもらって帰るのだ。

 私は3万5000円。サラリーマンが気合で延長してくれたおかげだ。美由ちゃんも場内2本獲れて3万円を超えた。


「すごいなキミたち。体験入店でコレだけやるなんて。ウチで働いてくれるなら時給5000は出すよ」

「ありがとうございます。でも今は、お返事できません。勉強して回っている途中ですので……」

「そうか……惜しいなぁ。まあ、他店も見て回ったあとで、よかったら連絡ちょうだい」


 こういう交渉は美由ちゃんのほうが上手だね。私も勉強しよう。



 店を出て、美由ちゃんと話ながら歩いた。


 いつも美由ちゃんは歌舞伎町から百人町の下宿まで歩いて帰っている。

 今日は早あがりで時間があるので、私も美由ちゃんと一緒に大久保駅方面まで歩くことにした。

 大久保から電車に乗っても中野に帰れるしね。


 夜道なので手をつないで歩く。

 美由ちゃんと二人なら、ただ歩くのだって楽しい。


「ねえ、美由ちゃん、どうだった?」

「ほかの店も見るとして、候補には残しておくつもり」

「指入れた?」

「断った。でも、指名は獲れたから、大丈夫だと思う」

「意外と入れてこないよね」

「うん、言ってきたのは一人だけ。葵ちゃんは?」

「こっちも一人だけ」

「入れた?」

「ズブズブだよ」

「だろうと思った……」



 電車で帰るつもりだったけど、美由ちゃんとズブズブしてイキたいなぁ〜。 

筆者からの、お願い


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