表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令和のオタク女子大生が西暦2000年に転生したら借金少女だったので歌舞伎町で働きます  作者: 昼夜兼行


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/57

6-1 路線変更で稼げなくなったので他の店を探します

仙台から歌舞伎町に来た店が路線変更。

当時、実際にあった話だったりします。

 『SEXY CLUB ZUNDA』の営業は1月5日からだった。

 マイハニーの美由ちゃんに会うのも1週間ぶりだ。


「美由ちゃん、おみやげだよ~ん」


 仙台みやげといえば、これ「喜〇福」。某アニメでも話題になっていた生クリーム大福だ。仙台駅で見つけて、ソッコーで買っちゃったね!


「ありがとう、葵ちゃん。仙台どうだった?」

「うん、用事は済んだ。これで私も東京都民になれたよ」


 新年最初の出勤。美由ちゃんと積もる話が止まらない。着替えながらも、なんとなくダラダラとしてしまった。


「お~い、ちょっと、みんな集まってくれ!」

 私と美由ちゃんがまったりしていたら、店長の呼び出しがあった。なんか話があるらしい。


「大事な話がある。この店の営業スタイルを変更しなくちゃいけない。ある方面から注意が入った……というか、圧力かな? うちのサービスは公序良俗に反する。そういうことでね」


 いまいちピンとこない。公序良俗に反する?

 ひょっとして私、なんかやっちゃいました? 


「ということで、これからは通常のキャバクラ営業でやっていく!」


 ざわざわ……。

 急展開すぎる。そりゃ、みんなざわつくよ。


「ちょっといいですか?」


 美由ちゃんが口を開いた。みんなの視線が集中する。


「それはつまり、これまでのようには稼げなくなる……と考えていいですか?」

「うん……、そうなるだろうなぁ」

「そうですか……他店に移ってもいいでしょうか? この店に入るときにお話した通り、私は借金を抱えています。稼げないと困るんです」

「ミユさんの事情は知っている。だから引き止めない。ほかにも辞めたい、移籍したい人がいれば、申し出てほしいと思う」


 私だって稼げなくなるなら移籍したい。でも、ここは借金取りの田中さんに紹介された店だ。勝手にやめるワケにもいかないよね? 


 よし、電話だ。

 ピ、ピ、ピ……トゥルルルル……。


「あ、田中さん、葵です。あけおめっ」

『おお、佐藤さん、あけおめ。で、なんだ?』

「それが……」


 私は田中さんに事情を説明した。


『おう、わかった。店長いるか? いたら代わってくれ』

「店長〜。田中さんから電話なんですが、お願いできますかー」


 携帯を店長に押し付けた。


「はい……、ええ、まあ、そういうことに……、はい。はい……」


 2〜3分話しただろうか。店長が携帯を返しにきた。


「話がついた。『もっと稼げる店に移れ』だそうだ。アオイちゃん、世話になったね。いい店が見つかることを祈っているよ」


 店長が軽く頭を下げた。

 私も頭を下げる。短い間だったけど楽しかった。学ぶことも多かったしね。


「あ、とりあえず次の店が決まるまではウチで働いて『しっかり借金を返済するように』とも言ってたから」


 あららっ……。まあ、そうですよね〜。


 辞めるといっても今すぐではない。借金返済もだけど、代わりの女の子が補充されるまで、しばらくは『ZUNDA』のキャバクラ営業に付き合う必要がある。

 逆に言えば、その間に移籍先を見つけたいところ。決まらなくても候補くらいは、絞っておきたい。


 

 それにしても、大変だ。

 2001年スタート早々、私は店を辞めることになってしまった。


「ねえ、葵ちゃん、一緒にお店探そう!」

「そうだね、一人より二人のほうが心強いもんね!」


 三人寄れば文殊の知恵。二人寄れば、ただの相談。

 そいつはいけない。

 こういう時にはネットの力。やほーで検索だ!



 営業終わりに私と美由ちゃんは、ネットカフェに足を運んだ。

 歌舞伎町の西武新宿駅の近くの大型店。

 ネットカフェというか、PCが置いてある漫画喫茶という雰囲気だ。「カップルシート」があったので即決! 仲良くならんでネットサーフィンなのだ。


「……なんか、インターネットってすごいね。セクシーパブ情報のHPがある!」

「WIWI……えっ、これ個人サイト!?」


 驚いた。夜遊び情報のポータルなど、いくつかの情報サイトをチェックしたけど、そのどれよりも情報密度が濃くて実用的。これが個人HPって、どういうこと?


 令和に例えると、個人が趣味でやっているユー〇ューブチャンネルが企業や有名ユー〇ューバーのチャンネルよりデキがよかった……みたいな感じ?

 この時代の個人HP、熱量が恐ろしいなぁ。


「この忖度なしの自腹レポートを読むと、だいたいの事情がわかるね」

「ねえ、葵ちゃん、このへんとか、このへんどうかしら?」

「そうだね、メモメモ……」


 スマホの写真でメモ代わりから、紙と鉛筆でメモをとる暮らしにも慣れたよ。

 さあて、どこから攻めますか……? 

筆者からの、お願い


みなさんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどが力になります。続きを書くためにも、どうか評価をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ