4-5 ダンスはうまく踊れない?
この原稿を書いている時、ちょうど長州〇力さんがヤラかしました。
「私も葵ちゃんみたいにダンスできたらなぁ~」
「じゃあ、練習しようか」
ここは深夜のカラオケ店。ミュージックには事欠かない。リモコンの液晶がモノクロだけど、操作はわかる。タッチペンでポチポチポチ。公道最速ユーロビートを選曲した。
♪ないとんふぁいあ~
「はい、右、左、ステップ、ステップ、ステップ、くるくるくるくる、右ひじキラリ、左にパンして、ステップ、ステップ、ステップ……」
「あ……、あれ? あら? えっ……」
踊れなかった! 想像以上に踊れなかった。なんだろう? リズムの取り方が根本的に違うみたい。基礎からやらないと、ダメかなぁ……?
「美由ちゃん、ダンスしたことない?」
「ないよ〜。夜遊びしてなかったし、クラブも行ったことないよ。私、これでも真面目なんだから」
「夜遊び……?」
あ、そうか、この時代だとダンスって、クラブとかでやるものなんだ。
不良的なもの? 真面目な子はやらない? だから特別。上手いと目立つ。
でも、この曲なんか長〇小〇でも踊れる楽なんだけどなぁ……。うんっ!? そっか! それならできそう、美由ちゃんでも踊れるじゃん!
「美由ちゃん、パラパラやろう!」
「パラパラ!?」
「とりあえず、私が踊ってみるから、合わせてやってみて」
〇州力〇のパラパラダンス。私がいた令和の時代だと懐かし芸人だったけど、2000年の今だと若手芸人? どこかで会えるかな? 振り付けパクってゴメンだけど、美由ちゃんのためにも躍らせて!
♪ないとんふぁいあー ふぁいあー!
まずは前屈姿勢。お尻をお客さんに押し付けるイメージでフリフリ。クルリとターンで向かい合わせ。ステップ&右上、ステップ&右上。おっぱい揺らして見せつける……。
あ、これイケそう! これなら難しくないし、十分にエッチだと思う。
「よし、美由ちゃん、これ覚えて! 練習よ」
「うん、やるぞー!」
特訓の成果は、意外と早く出た。
翌日の『SEXY CLUB ZUNDA』。私と美由ちゃんのテーブルは隣り合わせ。それぞれピン客。ピ・ポ・パ・ポ……。照明が落ちて、ダウンタイムに突入した。
♪ないとんふぁいあ……
まずはお客さんを立たせる。背中を向けて密着。前かがみ、お尻を当てる。
フリフリ、フリフリ。はい、ここで身を起こしてターン! いいよ、いいよ、カラオケルームで何度も練習した通り。おっぱい見せる、恥ずかしがらない。腰の動きはセクシーに……。
そうそう、いい調子、いい調子! 自分の接客をしながら、私は美由ちゃんを応援していた。
よし、そこで追い込み。お尻を密着、前かがみ。フリフリ、スリスリ……フィニッシュさせちゃえー、ズンズンズン(どぴゅ……)! ん、なんか感触? まあいいか、振り返ってラストはハグ!
♪ないとんふぁいあ!
じょうずにできました。先生、うれしいよ。いや私、先生じゃないけど。まあ、そんな気分。なんとか、やっていけそうだね。借金返済仲間……いや、閨蜜として、お互いがんばろう!
「ミユちゃんで延長する」
「わーい、ありがとうございます!」
「かわいいダンス、目の前でもう1回見せてほしいなぁ、ハッハッハッ」
美由ちゃんが接客していたオジさんが場内指名。やったね美由ちゃん。効果出てるじゃん!
「すみません……」
「はい?」
私が接客した若いサラリーマン。なんだかモジモジしている。
「あの……さっきのダウンタイム。気持ちよすぎて出ちゃいました」
あ、そういえば、お尻にグリグリしてた時に、出ちゃった感触があったなぁ……。美由ちゃんに気を取られて、グリグリ加減を間違えちゃったかも?
お客さん、替えパンツありまっせ。1500円と2000円。好きなほうを買ってね。
筆者からの、お願い
みなさんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどが力になります。
続きを書くためにも、どうか評価をよろしくお願いします。




