3-3 ゲームショウでデートしたら初めての男性に抱かれました
ゲームショウでデートする話です。
2000年秋の「東京ゲームショウ」は例年より入場者が少なく、空いていました。
任天堂が8月に「NINTENDOスペースワールド2000」を開催した影響が大きかったそうです。
でも、空いていたおかげで、新作ゲームも存分に体験できました。とても楽しいデートになったと思います。
私とパパとの仲が進展している。
あ、パパっていうのは、令和の時代で私のパパになっている大工原真治のこと。この時代だと、まだ大学院生。そして今、私とメールをしている相手だ。
そのメールに頭を抱えている私を見て、ニヤニヤしているのが令和で私のママになっている大工原唯依。今は旧姓・小野寺唯依だ。
「えーと、なになに『Dear葵ちゃん 日曜日、デートしよう。from真治』。ストレートだね〜。男らしいね〜。これはいよいよ葵も男と初体験かな?」
「ちょっと……唯依、そんな無責任に!」
「えーっ、いい男じゃん。あんな超イケメンが向こうから誘ってきたんだよ。断る理由ないでしょ」
唯依の後押しもあってOKした私。日曜は店も休みで1日フリー。
ナニかをするにはちょうどいい。いや、ナニかをしちゃマズいんだけど、ナニかを期待している私もいる。
デート当日がやってきた。目的地は幕張。『東京ゲームショウ2000秋』だ。
グダグダ言ってた私。あれは忘れてほしい。
もう、めっちゃ楽しみ。楽しみ以外の言葉がない!
新宿駅8時。集合時間が早い。前日の仕事終わり。帰宅せずにカフェA〇Aで仮眠。そのまま来たよ。寝不足で少しテンションが変な私。パパと腕組んじゃったよ。
幕張メッセには9時半ごろ到着。すでにゲート前は長蛇の列。パパ曰く、これでも前より少ないんだって。
思い出すなぁ〜。令和の私もパパと一緒にゲームショウに来たっけ。関係者パスで裏口から入っていたから、こうして並ぶのは初体験。
響きがいいね、初体験!
「おおおおおっ、なんじゃあああっ!」
私の知っているゲームショウと違った。ゴチャゴチャしてる。なんか物の展示が多い? 見たことないゲーム機!? ヤバいよ、ヤバいよ〜、テンション上げポヨっ〜!
思ったよりも人が多くなくて、いっぱいゲームが遊べた。各メーカーのブースを回っているだけで楽しい。はぐれちゃいけないからって、ずっとパパと手をつないでた。
「今日は手を放さないよ、葵ちゃん」
パパは意味深だ。いや、深くないな。そのままの意味だ、たぶん。
大きくて優しいパパの手。でも今のその手は一人の「男」の手だ。ドキドキしちゃう。
「楽しかったね、真治さん」
「疲れたでしょ?」
「帰ったら寝ます。あ、その前に唯依におみやげ、渡さなきゃ」
戦利品を詰め込んだゲームショウのロゴが入ったバッグ。おみやげの「ぷよまん」。荷物持ちはパパに任せた。実物を初めて見たよ、ぷよまん!
電車を乗り継ぎ、中野駅。路地をすり抜けボロアパートへ。
「ただいま〜」
「お邪魔します」
ママは不在だった。ベッドのシーツが新品になっている。出しっぱなしのアレが消えていた。これはアレ? ここでヤレ? そういうことなの、ママっ!?
パパと娘が結ばれる。ダメなことだ。でも、今の私はパパの娘・碧唯じゃない。赤の他人・葵だ。
一人の男、一人の女として結ばれたって、神様は許してくれる。
思考がオカシイ? たぶん今、私は寝不足だ。この状態で二人きりの男と女。あとはもう、男に任せるしかない。責任放棄? かまわない。今は本気でそう思っている。
もうどうなってもいいや……。
(ねえ、パパ、私をどうしたい?)
至近距離で私を見つめているパパ。目と目。心と心。つながった気がした。
一呼吸あってパパが口を開く。
「好きだ、葵ちゃん。キミがほしい!」
「うん、いいよ」
即答! 即答しちゃった。なんなら少しかぶり気味だったかも。
少しは躊躇したほうがよかった? ガッついているように見えちゃったかな? 乙女なのに、私!
「……はっ、…ん、く……っ」
パパの指が、私の頬に触れる。唇が重なった。
感情が高ぶっている。息も荒い。酸素を求めるように呼吸、何度も短く重なる。
どこかぎこちないキス。間違いなくキスは、ママのほうが上手だ。私とママは何百回もしている。キスは慣れっこ。でも、違う。初めての感覚。男とのキス。愛しい男とのキス。
そのまま、ベッドへ押し倒された。
精一杯おしゃれした服が剥ぎ取られていく。でも、かまわない。見てもらいたかったのは服の中身。見せたかった人に脱がされている。私のすべてを見てほしい……。
ボロエアコンの風が、全裸になった私の肌をなでる。仕事終わりにシャワーも浴びず、朝から歩き回って汗をかいた。匂うよね、間違いなく匂うよね、私。初めてなのに臭くて、ごめん。
「きれいだよ……、葵ちゃん」
パパも服を脱ぎ捨てる。
(すごく……大きいです!)
いや、知ってた、大きいのは。だって私お風呂に一緒に入ってたもん、中1まで。
でも、でも、でもね……今、おっきしてるのよ! 記憶の倍以上の大きさ。なにコレ、チン百景? ママ愛用「オレンジ色の憎いやつ」よりラージサイズって、あるんですか? あったよ、今ココに!
「怖がらなくていいよ、優しくするから」
パパが、私の足首を掴んでゆっくりと開いた。
みなさん、さようなら! みなさん、さようなら! ここが最期です!
命あったら語ろう真実。また会う日まで、ごきげんよう!
「ひ、あ゛、あ゛あ゛ぁぁーーーッッ!!!」
筆者からの、お願い
みなさんのご意見、ご感想、いいね、評価、ブックマークなどが力になります。
続きを書くためにも、どうか評価をよろしくお願いします。




