表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と魔王と勇者と  作者: 逆さメガネ
現代生活編
20/78

デート前夜

 住み慣れたオンボロアパートの我が家、ツヅレ荘。

 その自室にて、完璧な土下座する男が1人。



 俺だ!



 相手は、うちの魔王少女ミリー様。

 ミリーは寝そべりながら、昨日ハルに録画させていたアニメに夢中になっている。

 一方、ハルは自分の本体である戦斧をせっせと少年の姿で手入れ中だ。ミリーの足下側に座り、チラチラとミリーの方をたまに見るのは、チラリズムの求道者だからだろう。

 少し羨ましくもあるが、今はそれどころではなかった。



「ミリー様、どうか俺にドレスメイクを伝授してくださいませ!」



 俺は頭を床に擦り付ける。



<いきなり下手に出てきて、何事かと思ったらそんなことか……>

「俺にとっては重要なことなんです、頼みます!」

<明日、あの女と出掛けるからであろう?>

「はい、その通りでございます、ミリー様!」

<お前は都合の良いときだけ、俺様を様付けするな>



 ミリーのいうあの女とは、バイト仲間の美樹ちゃんのことだ。

 何でも美味しいケーキ屋、cafeだったか?

 ともかく、おすすめがあるんで、そこに行こうと誘われたのだが、正直、明日着ていく服でパッとしたものがなかった。そこで思い付いたのが、ミリーが使っていた魔法、ドレスメイクである。

 ミリーは、ドレスメイクにて自身の服を自由に変えることができた。

 今はお気に入りのゴシックドレスから、少女アニメの影響でミニスカートのパンクロックスタイルになっている。スラッとした美脚が魅惑的だ。


 ミリーは美少女の外見なのに性別がないため、意識せずに動くことが多い。


 ほら、今足を動かした時だってミリーの足下側にいるハルからは、殆どミリーの下着が丸見えなはずだ。

 その証拠に、ハルの手が止まってダークブラウンの瞳が釘付けになっている。


 よし、後でハルのことはチクっておこう。



<俺様は、別にいつもの格好でもいいと思うのだがな。まぁいい、ケーキも食えることだしな。他の竜巻等と同じで念じるだけで使えるぞ>

「マジですか!」



 なんだ、土下座して損した。

 そう思ったのはミリーには内緒だ。



<ただし、魔力は俺様のがあるとはいえ、服を造り出すには明確なイメージが必要になるぞ>



 成る程、イメージか。

 妄想なら多少自信がある。

 さっそく、使ってみるとしよう。


 とりあえず、俺のイメージする最高の正装で試してみる。やっぱり、タキシードとかだろうか?……それにしても、さっきハルにはどんな光景が見えていたんだろう?


 少し雑念が入ってしまったが、まぁいいか。



(ドレスメイク!)



 俺はいつものジーンズ姿から、タキシード姿になっていた。



「本当に一瞬で着替えられるんだなって…………!」



 自分の姿を上の方から順に確認していた俺の視線が、ある一ヵ所で止まる。



「これはどういうことだ?」



 そのまま、どこぞの政治家のパーティーに出席しても許されそうな華美すぎるその外見に1つ変なところがあったのだ。

 タキシードに、けっこう大きな穴が開いている。

 どこに穴が開いているかというと、ズボンの前面の股の辺り。

 ドレスメイクは下着も含め、俺の着ているものすべてに影響するようだ。俺は下着を全く考えていなかったため、今タキシードの下にはノーパンだ。

 おかげで最高の正装に身を包まれながら、俺の大事なところが、ポロんと顔を出していた。



(((…………)))



 無言になる俺たち。



「なあ、ミリーにハル、俺のこの格好どう思う?」

<ただのド変態だな>

《同じくそう思うっす》



 二人の蔑む目が痛々しい。



「やっぱり、そうか」



 俺もそう思っていたところだ。

 こんなんじゃ、外にすらいけない。

 早く着替えなければ!



「そういえば、元に戻るにはどうしたらいいんだ?」

<?……元の服になど戻れんぞ。前の服は新しい服に置換して消滅しているからな>

「何っ!」



 あのジーンズ気に入っていたのに!

 服が上下一式と下着までも紛失なんて、うちの家計が崩壊しかねない。



<慌てるな、前の服のデザインをイメージしてドレスメイクを使えばよいではないか>



 ミリーがため息混じりに解決法を教えてくれた。


 成る程、そういうことか。

 俺としたことが焦ったぜ。あの服たちは長い間着たおしていたからな。イメージもしやすいはず。


 俺は目を閉じ集中する。



(ドレスメイク!)



 俺は、さっきまで着ていたジーンズ姿にほとんど戻っていた。

ただひとつ違ったのは、股間部分に大きな穴が開いているということだけだった。










相変わらずの乱文失礼しましました。



いつもの三人の感じで書いてみましたが、気持ち悪いと思ったかたがいたらスミマセン。

もう少ししたら、新しい登場人物を出したいと思います。


読んでくれたかたありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ