表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と魔王と勇者と  作者: 逆さメガネ
現代生活編
12/78

お仕置き

 俺は、左手に握られた青い光の球体を見る。

 今は勇者に逃げられない程度にイマジンハンドのlevelを押さえている。



「コイツが勇者なのか?」

<そうだ>



 異世界の魔王少女ミリーが言うのだ。

 どうやら、本当にこれが勇者らしい。



《俺にこんなことしてただで済むと思ってんのか》



 生殺与奪の権利が俺たちにあるというのに堂々と悪態をついてくるあたり、流石は勇者というだけはある。たいした勇気だ。

 反省が足りない。



「ミリー、(イマジンハンドの)levelをMAX」

<了~解♪>



 球体を掴んでいる俺の左手の紫の光が増す。

 もちろん、俺も痛いが相手はその比ではない苦しみが襲っているらしい。



《ガァァァ、悪かった。……いや、自分調子に乗ってましたっ!すんませんしたっ!》



 泣きをいれてくる勇者。

 だが、そんな言葉じゃ誠意は伝わらないな。

 一端、イマジンハンドのlevelを落とす。

 どれだけの苦痛も慣れてしまえば、そうでもなくなる。大切なのはどれだけ効率的に苦痛を与えられるかだ。



「ミリー、俺の両手を使ってイマジンハンドのダブルMAXなんていけるか?」

<出来ないことはないぞ>

《……何もできない状態の俺に卑怯だぞ》



 勇者が戯言をほざく。

 俺のバイト仲間の美樹ちゃんに憑依して操った上に、怪我をさせエロいことをしようとした。

 怪我は俺の竜巻で負ったものだが、突っ込ませたのはコイツだ。

 極刑が望ましいだろう。

 俺がせっかくいい笑顔で微笑みかけているってのに、勇者はどこか怯えている。



《い、いいのか?俺に何かあったら他の勇者が黙っていないぞ》



 いかにも小物チックな物言いだが、1つ気になることを口走りやがった。

 他の……勇者?



「勇者ってのは一人じゃないのか?」

《…………》



 この期に及んで黙秘権とは大したものだ。

 まさしくコイツは勇者なのだろう。



「ミリー、ダブルを一発いっちゃってくれ」

<いいのか?>

「ああ、サクッといっといてくれ」

<お前の痛みも倍になるがいいんだな。いくぞ、イマジンハンドlevelMAX>



 忘れていた。

 イマジンハンドは、俺にも痛みがある諸刃の剣。

 向こうの痛みが倍ということは、こちらの痛みも倍。

 ということは、



「ミリー、ちょっと待―」



「ギャァァァ」

《ギャァァァ》



 俺と勇者の悲鳴が綺麗に重なった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ