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          8  女神

 女神の反応は微弱だった。近くまで行くと女神は深い地中にいることが判った。判断に窮していると声がした。

            8  女神


 女神の反応は微かであった。かなり距離があるようだった。反応に従ってその方向に進むと反応は強くなり、詳細が判ってきた。女神は地中深くにいるらしい。掘り進むには無理があるようだ。転移は一度行ったところにしか行けないと途方に暮れていると声がした。

「途方に暮れる仔羊よ。我が元に来たくば転移陣を作ってやろう。それに従って転移すれば転移できよう。」

その声に従ってマリエールは転移した。マリエールの目の前に女神はいた。マリエールは己が望みを女神に伝えた。女神は、

「我にはそんな回復魔法はない。我の元で修行すれば宇宙に出るすでは身に付く故、宇宙の我が友の元で修行すれば身に付くかも知れないな。それで良ければ我の元で修行すれば良い。」

マリエールは了とした。厳しい修行だった。魔力や体力を増強する修行だった。人間の限界を凌駕する修行だった。魔力を高めればマリエールの願いは叶えられる気がした。修行が終わった時マリエールは自分が変わったことを感じた。もしやと思ったがマリエールの願いは叶えられなかった。女神は、

「宇宙の我が友の元へゆくが良い。さすればお前の願いは叶えられるだろう。」

その言葉の後マリエールは地上にいた。宇宙にいる女神の友の転移陣は判っている。いつでも行ける。マリエールの願いは叶えられるのだ。女神の友が宇宙にいるというのが何となく腑に落ちないがいかないという選択肢はない。

「転移」

マリエールは女神の友のいる場所に転移した。

 そこは大きな部屋だった。沢山の人間らしい者達が忙しそうに働いている。正面にいる一番偉そうな人物にマリエールは声をかけた。

「女神の友というのはあなたのことですか。」

その人物は冷笑を浮かべている。人物は、

「別に友達になったことはないが、女神のこともお前のことも知っている。お前は得たい能力があるのだろう。私の課題をこなせば能力が手に入る。やってみるか。」

能力を手にするためにやって来たのだ。否という選択肢はない。

「勿論やります。」

人物は、

「私はこの銀河系の統括者だ。この銀河系の安寧を守るため活動している。宇宙盗賊団が活動を始めた。これを殲滅して欲しい。」

「はい? 」

マリエールは何を言っているのだろうと言ったつもりだが統括者は肯定と受け取ったようだ。

「よろしい。詳細はこの者に聞くように。」

と言って早速退室していった。

 この者は詳細に作戦を述べていった。相手の盗賊団は10万人規模で惑星を襲い強奪を繰り返している。統括者も何度も討伐要請を受けて対処しているが成功したことがない。あなたに要請するのは女神があなたのことを実力者だと言ったためだ。私達があなたをその盗賊団の星に連れて行くから後よろしくという物だ。作戦も何もないじゃないか。

 早速実行された。星の近くでマリエールは宇宙船から追い出された。フライが有効か。空気がなくても生きていけるのか確かめることもせずに。両方ともできた。そして何をすべきか判った。

 女神に紹介されて銀河系の統括者のところに来た。統括者に宇宙盗賊団の討伐を指示された。宇宙船で連れて行かれ宇宙船から放り出された。

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