4 医療
マリエール達父娘は公爵家に出向いた。家族全員の出迎えを受けた。公爵は子爵にマリエールは本当に子爵の子どもか聞いた。
4 医療
公爵家に出向いた。領主と第一夫人から第三夫人までの全ての家族で出迎えられた。第三夫人の息子アレンがマリエールと共に研修に出向くからだろうか。定型通りの挨拶をして公爵はマリエールに尋ねた。
「これから医療に関する研修を受けて貰うわけだが、公爵家に取ってのメリットはきみがこの研修で触発されてあるいは元々きみが知っていて我々が知らない我々に取って未知なる医療技術や医療知識の存在を知りたいためだ。協力してくれるね。」
公爵はマリエールが転生者だと知っているのだろうか。マリエールは、
「若干7歳の身如何ほど公爵様のお役に立てるかは判りませんが、もしもその様な事がございましたら包み隠さず公爵様にお伝えします。」
公爵は笑顔で、
「それでは研修を楽しんできなさい。」
マリエールはアレンと馬車で研修場所になる病院に向かい、子爵は公爵家に残った。
公爵は子爵に、
「あのマリエールという娘、本当にその方の娘か。あの達観した表情、喋り方、知識、能力、どれを取っても7歳の娘の物とは思えないぞ。何やら秘密があるのではないか。」
子爵は公爵の言い分がある程度判った。
「マリエールは漸く歩き始めた1歳の時、川に溺れた子どもを助けるために自ら川に飛び込みフライで子どもを助けました。1歳にして其処迄の事をした娘です。普通の7歳の娘と違うのは当然でしょう。」
公爵は子爵とマリエールの話しをして子爵は公爵家に泊まった。
マリエールとアレンは病院に着くと、白衣に着替え外科病棟に向かった。2人を担当する医師は治療中で2人は見学した。かなり深い傷を負った患者の治療中だ。アルコールで消毒されて何らかの薬が塗られている。あれが炎症を抑える薬なのだろうか。医師は傷口を縫い始めた。看護士が傷口を塞ぎ医師が一針一針丁寧に縫っていく。もう一人の看護士が医師の額の汗を拭う。縫い終わると何らかの軟膏を塗りガーゼで覆った。後数ヶ所の処置を終えて治療は完了だ。患者は病室に運ばれた。医師はマリエール達に後で行くから医局で待っているように言われた。
医局に行くと何人かの医師がいた。皆疲れた様子だった。中の一人の医師が、
「公爵家の御子息と子爵家のご令嬢だったね。こんな状況でなかったらもっと丁重に饗すのだけど、領都の近くでオーガ数頭が暴れてね。冒険者が10名以上怪我をしたのさ。まだ倒されていないオーガもいる。ここまで運べる患者は運んだ。運べない患者のために何人か出向ている。病院は戦場だ。交代で休んでいる。」
それを聞いたマリエールは、
「私、回復魔法が使えます。何かお手伝い出来ませんか。」
アレンも、
「僕もお手伝いさせて下さい。」
その医師は、
「案内する。ついて来てくれ。」
2人は救急外来室に向かった。2人の担当医師もいる。2人を見て複雑そうな顔した。引率して来た医師が、
「回復魔法が使えるそうだ。回せる患者は彼らに任せろ。」
医療戦争の幕開けだ。
マリエールとアレンは病院について。担当医師は治療中だ。医局で待つように言われた。オーガの群れと戦って多くの怪我人が出ているらしい。




