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異世界で宅飲みを ~OLとドワーフのよもやまウイスキーレビュー~  作者: 城内仁志


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番外編 『サンライズ!』 ドンラモン シルバー/レポサド(テキーラ)

錬金術師のカリーチェさん、今日は何やら印刷についての問題を

抱えていらっしゃる様です。


我らが小町ちゃんは、見事問題を解決出来るのか!?

 「…という訳でして、大量に印刷するのはいいんです。

ですが、10枚20枚程度、内輪で読み合わせる資料なんかを手早く

印刷する方法はないのか、というのが先方の注文でしてねぇ。」

ちょっと眉間(みけん)に皺(しわ)を寄せて頭を悩ませているのは

異世界からやって来た錬金術師のカリーチェさん。

やせて背の高い、オールバックの髪を後ろで束ねた青年で、丸眼鏡を

掛けた顔立ちは一見ファンタジー作品のエルフに見間違えるくらい

整ってるけど、れっきとした人間(ヒューム)である。


 「数枚の印刷でいちいち活字を並べるのもあれじゃしのう…」

腕組みしてうんうん唸(うな)ってる髭(ひげ)モジャのずんぐりむっくりは、

同じく異世界からやって来たドワーフ、ヴァインのおっちゃん。

 「こ(・)っ(・)ち(・)なら、コピー機でたーっと印刷出来ちゃうのよねぇ…

2~3枚ならカーボン紙で複写する手もあるんだけどぉ、10枚20枚

くらい、となるとねぇ、どうしましょ…」

思いがけない相談を持ち掛けられて、こちらも小首を傾(かし)げて

困っている私は飲酒盃小町(いさはいこまち)。

ちょっと困った顔もコケティッシュな、美人OLのお姉さんよぉ。

(『コケ…コケコッコ? 鶏娘(にわとりむすめ)?』とか言ったあんた、沈めるわよ!?)


 怪し気な儀式もしてないしオーラロードも開いちゃいないんだけど、

ある日私ん家(ち)の押し入れは異世界…ヴァインのおっちゃんが棲(す)んでる

洞窟と繋がった。

そりゃまぁお互いびっくりしたし、一歩間違えばここから『異世界大戦』が

始まる世界線もあったかも知れないけど、幸いにもそこは理性のある生き物。

おっちゃんが持ってた『念話』が使える魔法の指輪のお陰で言葉が通じて

事なきを得た。

しかもよくよく話してみれば、お互いお酒が好き、という共通項があった。

そこで、と試しにこ(・)ち(・)ら(・)のウイスキーをご馳走したら、おっちゃん、

いたくお気に召したご様子。

ひょんな出会いから一転して時ならぬ宴会が始まり、私達はすっかり

意気投合、今はほぼ週末毎に示し合わせては、私の家でご飯や宅飲みを

愉(たの)しむくらい仲良くなったのだ。


 そして向(・)こ(・)う(・)でもウイスキーを作って飲みたい!と目標を掲げた

おっちゃんが、こ(・)っ(・)ち(・)の技術や知識を持って帰る為に連れてきたのが

錬金術師のカリーチェさん。

向(・)こ(・)う(・)では優秀な学者・知識人として著名(ちょめい)な、種族を超越したおっちゃんの

親友にして外付け記憶装置なのである。


 さて、この異世界産の凸凹(でこぼこ)ブラザーズ、最近パルプ紙の製法と活字印刷の

知識を向こうへ持ち帰った。

製紙と印刷の技術が確立出来た頃合いで、商会に売り込みを掛けたらしい。

私が上げたのを参考にして活字印刷で名刺も作って、なかなかの興味を持って

もらえたそうなんだけど、

「そこで先の注文が持ち上がりましてねぇ。」

とカリーチェさんはぼやく。

向(・)こ(・)う(・)にも黒板や白墨(チョーク)はあって、ちょっとした伝言やお知らせには

不自由してないんだけど、もっと手軽にちょっと細かい内容も回覧出来たり、

商会内の打ち合わせで配るレジュメなんかを印刷する方法はないもんだろうか、

と逆に提案された様だ。

「何か…何かあったと思うのよねぇ、こう、コピー機以外で少量印刷する

何かが…」

「う~ん…」「むぅ~ん…」


 三者三様に頭を抱えていると、私のスマホが『ピロン♪』と鳴った。

誰よ、こんな時に…と画面を開くとお友達の桜子からのメッセージ。

『長野で取材ついでに、良さげな馬刺しが買えたのだわ。

面白そうなお酒も買ってあるから、これから行くのだわ。

晩御飯だけ用意しといて。』

桜子…御酒本桜子(みきもとさくらこ)ちゃんは、ライターとWeb配信で生計を立てている

お友達。

火の玉みたいな体当たり取材が持ち味で、その筋では結構な人気者だ。

そうか、長野で取材だったのか。


 「…どした、嬢ちゃん?」

訝(いぶか)し気に尋ねるおっちゃん。

「あぁ、桜子からよぉ、今から来るってぇ。」

お土産の食べ物とお酒もあるってよぉ、と伝えると悩みも忘れて嬉しそう。

「おぉ、桜子の嬢ちゃんが来るんか!」

「どんな方なんです、その『桜子』というお嬢さんは?」

カリーチェさんの問いに、あの嬢ちゃんも美味い酒や食いもんを教えてくれる、

いい娘っ子じゃて!と答えるおっちゃん。

このモジャ公は食べ物とお酒が基準か、それじゃ答えになってないわよぉ。

「私の友達でねぇ、おっちゃんとはもう面識があるんだけど、

私とは違った角度で何かいいヒントがもらえるかも知れないわぁ。」

あの娘も色々雑学を詰め込んでるから、と伝えると、カリーチェさんも

顔がほころぶ。

「そういう事でしたら、ちょっと頭を使うのは小休止にしましょうか。」

「そうねぇ、私も桜子が来るまでに晩御飯の用意しちゃいたいしぃ。」

私は台所に行き、冷蔵庫を覗き込む。


「…ふむ、皆、カレーでいいかしらぁ?」

「「勿論(もちろん)!」」


揃(そろ)って返事が返って来る、流石は凸凹ブラザーズ、いいコンビねぇ。


・・・


 お鍋のカレーが良い香りを立て始める頃、マンションの駐輪場から

ドルルン、バルルルン、とバイクのエンジン音が小気味よく響いた。

そして家のチャイムが『ピンポ~ン♪』

「小町、ご無沙汰(ぶさた)なのだわ。」

チャイムの返事も待たず、勝手知ったる私の家に上がり込む桜子。

「おぅ、桜子の嬢ちゃん、よく来たの。」

「おいちゃんも久しぶり…こちらが件(くだん)の錬金術師さん?」

声を掛けられスッと立ち上がるカリーチェさん。

「これはお嬢さん、初めまして。

えぇ、私が錬金術師のカリーチェ・サークロです。」


 うわぁ、これはすごい身長差。

180cm以上のカリーチェさんに対し、桜子は150cmそこそこ。

「ふぅん…羨(うらや)ましいくらい縦に長いのだわ。」

見上げる様にして感想を漏らす桜子。

「早速ですがご相談がありまして、実は…」

挨拶もそこそこにさっきの相談を始めようとするカリーチェさん。

「いやいやいや…皆お腹空いてるんだし、まずはご飯にしましょぉ?」

桜子からお土産の馬刺しとお酒を受け取りながら止めに入る私。

「そうじゃぞ、カリーチェ。」

お前はせっかちでいかん、とおっちゃんもやんわりと制止する。

「腹が減っては何とやら、と言うのだわ。」

お腹が膨(ふく)らんで、ついでにお酒も入ればいいアイデアも浮かぶものだ、

と桜子は涼しい顔で答える。

「む、先走りましたかね…ではご飯を頂きましょうか。」

カリーチェさんもひとまず納得。

「そういう事ねぇ、じゃ、皆席に着いてちょうだぁい。」

テーブルにお料理を並べて…


 「「「「いただきま~す!」」」」


今日のカレーは牛と豚の合挽肉(あいびきにく)。

塊のお肉もいいけど、こっちの方が旨味とコクが良く出る気がする。

付け合わせに中華サラダと、ワカメと溶き卵のコンソメスープ。

「小町の料理は相変わらずほっとする味なのだわ。」

「何じゃ、桜子の嬢ちゃんはお料理苦手なんか?」

「バーベキューや燻製(くんせい)なんかは得意なのだわ、家庭料理はちょっと…」

桜子はキャンプとかでやる様な豪快な料理や凝ったものが得意で、

その分家庭料理は普通な感じ。

燻製とか作らせるとすごいんだけどね。

「このサラダのドレッシング、美味しいですねぇ。

独特の辛味と胡麻(ごま)の風味が何とも…」

カリーチェさんは食べながらも分析に余念がない。

「嬢ちゃん、カレーお替わりじゃ!」

はいはい、このモジャ公は平常運転ねぇ。


ほっぺた赤くしてまぁ、幸せそうな事。


・・・


 お鍋のカレーは綺麗に片付いて、今はちょっとテレビでネット動画など

見ながらお茶をしばいて食休み。

結構昔の音楽番組か、ライブかな?

アメフトのプロテクターを身に纏(まと)ったグループが、軽快なステップで

楽器を振り回しながらすごいバカテクで演奏を披露していた。

これはどんなジャンルなんだ?

フュージョンなのか、ロックなのか…ブラスバンド?


 つらつらと考えながら私は台所へ移動、桜子に頂いた馬刺しを切って、

ニンニクと生姜を擦(す)り降ろす。

「馬刺しには蒸留酒が合うのだわ、後は…小町、お塩とライムもらうのだわ。」

桜子は食器棚からショットグラスと小皿を持ち出し、テーブルへ運ぶ。

「…この連中の演奏も踊りもすごいのう。」

「大したものですねぇ、これだけ動きながら、よく息が続くものです。」

動画に夢中になってる二人の前で、くふくふ笑いながら桜子が言う。

「おいちゃん、多分『テキーラ』はまだ飲んだ事ないのだわ?」

「む、『てっき~ら』とな?」

ドンッと並べられる二本の瓶。

ほっそりした瓶の腹には磨(す)りガラス状に描かれた竜舌蘭(りゅうぜつらん)。

ボトルキャップは輝くダイヤモンドヘッド。

一本は無色透明、もう一本は淡い、ごく淡い褐色の液体が満たされている。

「うぉ、何じゃぁこの瓶…すごい、恰好いい!」

「これは!…何と美しい!」

驚く二人にドヤ顔で紹介する桜子。


「テキーラ『ドンラモン』…シルバーとレポサドなのだわ。」


「「おぉ、『ドンラモン』…!」」

二人の目は今やテレビから瓶に釘付けだ。

「お摘(つま)みは馬刺しよぉ、ニンニク醤油か生姜醤油はお好みでねぇ?」

馬刺しと、箸休(はしやす)めに胡瓜(きゅうり)と白菜の浅漬けも並べて、ご機嫌な

宅飲みが始まるのよぉ!

と、桜子がショットグラスの縁(ふち)をカットしたライムで擦(こす)る。

続いて、塩を盛った小皿にキュッと押し付けた。

「テキーラと言ったらこれ…『スノースタイル』なのだわ。」

塩で縁取りされたグラスに、まずはシルバーを注(そそ)ぎ、ライムを絞る。

皆、グラスも行き渡って、準備はいいわねぇ? それじゃぁ…


 「「「「かんぱ~い!」」」」


おっちゃんは塩が髭に付かない様に、そっとグラスを嗅(か)ぎ、そして一口。

「ふむぅ、ライムを絞ったのもあろうが、柑橘(かんきつ)の様な、僅(わず)かに

キャラメルの様な甘い香りもするの…

おっほぅ! 爽やかでいて、甘ぁい口当たりじゃぁ、透明感があると

言うか、生(き)のままの味わいと言うか…これは良い!」

これが『てっき~ら』か、とおっちゃんは上機嫌。


 続いてカリーチェさんは、同じくスノースタイルにしたレポサドに

挑戦。

「ほぅ…シルバーの爽やかな柑橘や香草の香りはそのままに、いや、

これはもっと柔らかみと深みが感じられますねぇ、どれ、お味は…

ほっほぅ! 柑橘感に加えてバターの様なまったりした甘みと旨味が!」

これは熟成期間の違い、ですか?と鋭く指摘するカリーチェさん。

「良い処に気が付いたのだわ。

シルバーはほとんど熟成しないか、長くても2ヶ月未満。

対してレポサドは3カ月から6カ月熟成させてるのだわ。」

最上級の『アネホ』になると12カ月から18カ月熟成するのだ、と

いう桜子の説明に、

「成程、熟成する程に旨味やまろやかさが増すのですねぇ。」

ついでにお値段も、と冗談も交えたカリーチェさんの感想。


 「この『てっき~ら』も蒸留酒っちゅうたが、原料は何なんじゃ?」

おっちゃんの質問には私が答える。

「テキーラはブルーアガベ…竜舌蘭って言う植物を51%以上原料に

してるのよぉ? 中でもこのドンラモンは100%アガぺで造った

プレミアムテキーラなのよぉ。」

「竜舌蘭と言うのはどんな植物なんです?」

質問を挟むカリーチェさん、するっと入ってくるなぁ。

「その瓶の腹に絵が描いてあるんだけどぉ、サボテンなんかに近い、

多肉植物の仲間ねぇ。」

『蘭』て名前は花の美しさから来てて、蘭の仲間ではないのだ、と

付け加える。


 「サボテンかよ!? 何でも酒になるんじゃのぅ!」

驚くおっちゃんに桜子はしれっと言う。

「デンプンが採れるなら、糖化して発酵させれば何だってお酒になるのだわ。

そもそも果物みたいにそのまま糖が採れるなら発酵させるだけなのだわ。」

「いやいや、桜子嬢は事も無げに言いますが、そこに何で香りや味を付けるか、

どんな樽でどれだけ熟成するか、で千差万別、これは大変な事ですよ?」

感心した様に語るカリーチェさんと、後方腕組みしてうんうん頷(うなず)くおっちゃん。

おっちゃん、大丈夫か、ちゃんと解(わか)ってるのか?


 「あ、これ旨味が濃い、美味いのう。」

言ってる側から馬刺しをまぐまぐ、美味しそうに摘まむおっちゃん。

あんたは幸せそうねぇ。

「長野は馬肉の名産地なのだわ。

折角のお土産が美味しくなかったらどうしましょう、なのだわ。」

「うむ、お酒もお肉も、良いもんを持って来てくれたのう。」

嬢ちゃん達のお勧めに不味いもん無し、ほれ、カリーチェも食わんかい、

とおっちゃんは飲んで食べてと忙しい。


 動画を眺めていて、曲の紹介にちょっとした悪戯(いたずら)を思いついた私。

「…ちょっと面白いカクテル、作ってあげるわぁ。」

私が用意したのは大きめのワイングラスとオレンジジュース、そして

グレナデンシロップ。

何が始まるのかと興味津々の二人を前に、私は氷をたっぷり入れたグラスに

テキーラとオレンジジュースを注ぎ、よ~くステアする。

「あ、この曲…あぁ、成程なのだわ。」

桜子は気づいた様だ。

かき混ぜ終わったグラスに、バースプーンを伝わせてグレナデンシロップを

そ~っと垂らし、静かに底へと沈めた。

グラスの中には下から赤、上へ向かってオレンジから黄色、朝日の様な

美しいグラデーションが出来上がった。


 「「おぉ~…」」


同じ様にもう一つ作って、グラスをおっちゃんとカリーチェさんの前へ。

「『テキーラ・サンライズ』よぉ、どうぞ召し上がれぇ。」

「こりゃ綺麗じゃぁ、いただきまぁす!」

「美しいものですねぇ、『朝日』になぞらえているのですか。」

でも、なぜこれを?と訝しむカリーチェさんに、

「今動画でかかってる曲、『サンライズ』って言うのだわ。」

と種明かしする桜子。

「成程、言葉遊びの類(たぐい)でしたか、しかし、お酒でこんな事も

出来るとは、いやはや…」

こ(・)ち(・)ら(・)の文化ときたら、知る程に奥が深い、と唸(うな)るカリーチェさん。


 「そうでもないわよぉ?

こ(・)れ(・)なんかは美味しく飲めるカクテルだけど、中には七色の層に

分かれてて、見た目はすごく綺麗、でも味はあんまり美味しくない、

なんてのもあるのよぉ。」

「そうですか…透明なガラスの器を使うからこそ、そんな遊びも出来る

のですね、やはりこ(・)ち(・)ら(・)の世界の文物は奥が深いですよ。」

そんなカリーチェさんの気持ちを知ってか知らずか、

「これひんやりして甘酸っぱくて美味いのう!」

酔い覚ましに丁度良いわい!とカクテルをゴクゴク飲み干すおっちゃん。

「おいちゃん、それ、口当たりは良いけど度数は高いのだわ。

悪酔いには注意するのだわ。」

半ば呆れた風にぼやく桜子。


今日も楽しく宅飲みの夜が更けて行く…


・・・


 「…そもそも桜子嬢にも知恵を貸して欲しかったのですよ。」

危うく忘れる処でした、とカリーチェさんが印刷の話を蒸し返す。

「何か、少量の印刷でいい方法があった気がするんだけど、思い出せない

のよぉ。」

私達の話を聞いて、暫(しば)し考え込む桜子。

「…『ガリ版刷(ばんず)り』ではダメなのだわ?」

「あっ!」

それだぁ! 言われてみればピンと来る、さっすがだわ、桜子!

「小町嬢はご存じの様ですが、『ガリ版刷(ばんず)り』というのは一体?」

カリーチェさんは勿論知らないんだけど、おっちゃんのぽか~んとした顔。

「…ガリ…何?」


 ガリ版刷り…それは『謄写版(とうしゃばん)』とも呼ばれた古き良き時代の印刷。

薄い紙の表面に蝋を引いたロウ原紙を元原稿の上に敷き、下にはヤスリ盤を

敷いて、原紙を鉄筆でガリガリと引っ掻(か)き原稿をなぞる。

なぞり終ったら、謄写器のスクリーンに原紙を貼り付けて固定、

原紙の下に白紙を敷いて、油性の版画インクを塗りたくったローラーで

ゴ~ロゴ~ロ。

すると原紙の引っ掻き傷からインクが沁(し)み込んで、下の白紙に印刷が

出来るって寸法よ!

これなら10枚20枚くらいの印刷はどんと来いだわぁ。


 名前が出て来てしまえば、後は検索すれば、画像も動画も沢山あった。

早速桜子がカリーチェさんにタブレットを見せる。

おっちゃんも覗き込む。

「何と何と、こんな方法があったのですねぇ。」

道具も簡単に作れそうだ、桜子嬢、よくこんな方法をご存じでしたねぇ、と

カリーチェさんは感心し切り。

「小町が忘れてる方が不思議なのだわ、学生の頃、サークルの会報とか

これでよく作ったもんなのだわ。」

桜子がしれっと言った。


 うぇ? そうだっけ…そうだったわ。

若かりし頃の、遠い記憶の彼方(かなた)にあったわぁ。

おっちゃんとカリーチェさんがジト目でこっちを見つめる。

あ~、う~…

ちょっとばかり『ガリ版刷り』の名前も、やった記憶も忘れてたのよぅ!


こうして、カリーチェさんの抱える問題は解決したものの、

おっちゃんとカリーチェさん、ついでに桜子からも、私の信用が

数%減る事になったのは、まぁしゃーない。


私、ドンマイ! 切り替えて行こーぜっ!

今回のお題は番外編、テキーラから『ドンラモン シルバー/レポサド』でした。


ドンキ専売品で気になっていたのですが、アガぺ100%のプレミアムテキーラで

フルサイズは結構いいお値段でしたが、ミニボトルが50mlと200mlの

2種類あり、こちらはお手頃価格でしたので、この機会にシルバー(ブランコ)と

レポサドの200mlを試してみました。


フレッシュ感あふれるシルバーと、まったりした熟成具合を感じられるレポサド、

どちらもなかなか美味しいです。


アネホは更にウッディなまろやかさと甘さ、スパイス感が楽しめる、との事

でしたので、いずれこちらも試してみようと思います。

一度に三本は流石にきつかったので…


城内はテキーラも大好きです。

トマトジュースで割った『ストローハット』が定番。


作中の音楽集団は往年のバカテクグループ、『スペクトラム』ですね。

残念ながらYMOやサザンの台頭と共に姿を消しましたが、

プロレスラー・スタンハンセンの入場曲にもなった『サンライズ』は名曲です。


ところで本作をお読みになって、

『おい城内ってぇの、シュアなスイング魅せてくれやがるじゃねぇかい!?』

『お前、何とか赤点回避!』

とか思って頂けましたら、ブックマークと評価を『ポチィ!』と押して

頂けると嬉しいです。


ましてや感想まで頂けた日には、もう這いつくばって靴ペロですよ、

社長ぉ!

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― 新着の感想 ―
聞いたことがないテキーラだなーと思いましたが、ドンキ専売なんですね。アネホのテキーラ、みんな手が出しにくいところに行ってしまったから、今度見に行ってみようっと。 印刷も製紙も技術確立したんか…!カリー…
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