気が合わない者同士
「ん・・・うぅ・・・・・・はっ!」
辺りが眩しく、自分がうつ伏せになって寝ていた場所は草が生えていて、とても気持ち良かった。
「てか、ここ・・・どこ?」
私──戸塚玲は背後からの殺意に気付かず、ナイフで刺され、死んだ。と、思っているのだがまたこうして目覚めている。そして、再度改めて良く見てみる。目の前には川があり、地面に草が生えている。もう少し遠くへ視線を動かすと、街の賑わいが見える。しかし、日本とは決定的に外観が違うのだ。まるでどこかのゲームの世界のような街並みとコンクリートではない地面、少し西洋風の柱など、どこのRPGの世界だよ!?と、ツッコミたくなる外観だ。
そして、自分の状態も見てみると、服装は制服・・・だが、死ぬ直前の喧嘩でつけた(制服に)切り跡やナイフの刺さってた跡などがあり、血の跡を消してくれるなら切り跡も、消してくれと思った。顔や腕の切り傷も消えているのに・・・。
「・・・つか、本当にここどこだ・・・?日本じゃないしな〜・・・死の世界とかそんな感じでも無さそうだし~!」
ろくに勉強をしてこなかった私には考えても答えが出ないだろうと思い、この街の事を知る事から始めようとして立ち上がる。
しっかりとした地面についた所で若い男に声をかけられた。
「おい、そこのパツキン女」
へー、ここって“パツキン”って言葉分かるんだ~っと少し関心した所で返事を返す。
「何ですか?」
「お前さっきから“日本”?がどーのこーのとか“死後の世界”が〜とかって言ってたけど何かあるのか?」
「・・・・・・・・・・・・」
思わず黙り込んでさしまう。まさか先ほどの独り言が聞こえていたとは。それにしてもこの男・・・見た目はオレンジ髪で首元にネックレスをしていたり、少し服装が乱れていたりと所々自分と少し似てるなと思う箇所があり気に食わない気にもなるが、親切に道案内してくれそうなので我慢しよう。
「いやー、この街に1人で来て家もお金も無くて~はは・・・しかも、この街の名前すら知らない位っていうか~あはは・・・」
我ながら無理のある感じだなと思った。
「ふぅーん?まぁ、この街の名前は«リヴァン»って街だ。まぁ、小さな街だけどな。それよりも家なし金なしとかお前バカなの?」
「あ゛あ?」
喧嘩吹っかけられた時の勢いで言ってしまった。
「はっ、可愛げの無い奴だ。」
「へぇ、なかなか生意気な・・・!私と一戦やる?」
さらに生きてた頃の感覚が蘇り、セリフもそれ相応のものになる。
「いや、いい。そんな事よりなんでお前服装ビリビリなの?」
「うっ・・・生きてるとさ、色々あるのよ、人には」
もう、私生きてないけど・・・!!!!!
「まぁ、いいや。見ず知らずでしかも好きでも何でもない女助けても得にはならねぇし。」
そういい、彼は去ろうとした。
今回はヒーローとなるキャラの登場出したね!まだ名前は出てませんが、次回出します!お楽しみに!!




